RFIDタグ導入で業務改革
2025-03-17 10:37:50

一迅社・日本文芸社・白泉社がRFIDタグを導入で書店業務が変革へ!

一迅社・日本文芸社・白泉社がRFIDタグ導入



日本の出版界で大きなニュースが飛び込んできました。一迅社、日本文芸社、白泉社の三社が、丸紅グループと講談社、集英社、小学館が共同出資した株式会社PubteXが提供するRFIDタグを出版物に装着し、書籍トレーサビリティシステム「BOOKTRAIL」に参画することを発表しました。

この新システムの最大の特徴は、RFIDタグを利用することで、書店に配本された書籍の所在や販売、返品、移動といった流通状況を可視化できる点です。この技術により、1冊ごとの個体識別が可能となるため、書店内部の在庫管理が大幅に効率化されます。具体的には、万引き防止や棚卸の作業効率化、さらには棚出しの最適化が期待されており、書店のオペレーションが改善する見込みです。

RFIDタグの有効性とは



RFIDタグを導入することで、書店内での盗難や在庫ロスを大幅に減少させることが証明されています。特に、防犯ゲートと組み合わせることで、販売履歴がない商品を持ち出した場合に警報を発する防犯機能も果たします。実際、神奈川県横浜市にある有隣堂伊勢佐木町本店では、RFIDシステムを導入した結果、コミックのロス率が1年後には85%も減少したとの報告があります。

導入の具体的な流れ



このRFIDタグの形状はしおり型で、対象書籍に挟み込んだ状態で印刷所から出荷されることになります。タグにはランダムIDが記載され、商品情報は記録されないため、プライバシーの保護も考慮されています。具体的な対象書籍としては、一迅社は2025年2月以降に発売される新刊コミックス、日本文芸社は2025年度中に、白泉社は2025年4月以降の新刊コミックスに導入予定です。

書店業界の未来



出版物にこの技術を導入することで、書店管理業務全般の収益性が向上し、業績改善が期待されます。既に、RFIDタグがもたらす具体的な効果が複数の書店で確認されており、全国的に普及することで、業界全体のブレイクスルーにつながる可能性があります。出版業界の未来を左右するこの取り組みから、目が離せません。


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