中山聖子の新作『この手はいつか』が文研出版からリリース
株式会社新興出版社啓林館より、児童書ブランド「文研出版」から中山聖子の最新作『この手はいつか』(ステップノベル)が全国の書店で販売開始されました。自分自身の感情と向き合い、成長する姿を描いたこの物語は、多くの読者の心を捉えること間違いありません。
物語のあらすじ
主人公の真潮は、自分の中に燃え上がる感情を制御できず、クラスメイトを傷つけてしまいます。担任の先生は、真潮の問題の根源は母親の愛情不足であると指摘します。真潮は母が仕事でいない間、祖父の元で過ごすことになりますが、その祖父との再会には様々な感情が絡み合っています。
祖父との再会と夏休みの過ごし方
病院で目覚めた真潮を待っていたのは、普段は遠く離れている祖父でした。母が不在の中、祖父は「仕事の研修で大阪にいる」と告げます。信じがたい言葉に真潮は心を閉ざしながらも、祖父の家で夏休みを過ごすことに。そこでの経験は、真潮の心を徐々に変化させていきます。
「怒り」を形に変える力
この物語の大きなテーマは、「人が持つ anger」は時に創作へと変わりうるという点です。陶芸家である祖父が、「心の中で強い炎が上がるほど、味わい深い人間になっていく」と教えるシーンは、多くの読者にとって心に響くことでしょう。誰もが抱える怒りという感情を、どのように生かしていくのか。「何かを創り出すとき、怒りは形に変えられる」というメッセージは、本書の中で強く表現されています。
著者・中山聖子とは
著者の中山聖子は、山口県出身の作家です。これまでに数多くの受賞歴を持ち、児童文学の分野で高い評価を得ています。作品には、感情の葛藤をテーマにしたものが多くあり、本書もその流れを受け継いでいます。
イラストレーション担当・保光敏将
本書の挿絵は、イラストレーターの保光敏将が手掛けています。彼は、広島県出身で、フリーで活動するイラストレーター。彼の独特なタッチが、物語に一層の深みを与えています。
まとめ
『この手はいつか』は、心の葛藤を丁寧に描いた作品です。自分自身を見つめ直す機会を与えてくれるこの物語は、特に思春期にある子どもたちにとって大きな影響を与えることでしょう。ぜひ、手に取ってみてください。
商品情報は以下の通りです:
- - タイトル: この手はいつか
- - 対象: 小学校高学年以上
- - 価格: 1650円(税別1500円)
- - ISBN: 978-4-580-82669-4
- - 販売サイト: 文研出版
中山聖子による作品を通じて、読者の皆様に多くの感動が届けられることを期待しています。