ホリー・ジャクソンの最新作『夜明けまでに誰かが』が7月30日に刊行
ホリー・ジャクソンの新作『夜明けまでに誰かが』が創元推理文庫から2025年7月30日に発売されます。『自由研究には向かない殺人』や『優等生は探偵に向かない』などで知られる彼女が手掛けた初のノンシリーズ作品で、期待の高まる一冊です。
この物語の主人公は、高校生のレッド。彼は親友のマディをはじめとする友人たちと春休みの旅行に出かけます。大人たちの指導のもと、大学生のオリヴァーとその恋人レイナと共にキャンピングカーでの楽しいひと時を過ごしていましたが、次第にその旅行は緊迫した状況へと変わっていきます。
車が予期せぬ故障を起こすと、彼らは人里離れた場所で動けなくなってしまいます。通信の届かないその地で、助けを呼ぶこともできず、絶望的な状況に直面します。代わりのタイヤで一時は安全を確保したものの、何と立て続けに四輪ともパンクしてしまうのです。様子が悪化する中、彼らのキャンピングカーは外部から狙撃されていたことが明らかになります。
この緊迫した状況下で、彼らは孤立した空間の中で持たざるもの、一つの「秘密」を巡って道徳的な葛藤に直面します。完全に閉じ込められた彼らの元に、夜中に謎の狙撃者から連絡が。彼は、6人のうちの一人が抱える秘密を明かそうと迫り、さもないと命の危険があると警告します。制限時間は、夜明けまで。果たして誰がその秘密を抱え、そしてそれを明かすことができるのでしょうか?
この作品は、ホリー・ジャクソンが得意とするサスペンスと謎解きが融合し、手に汗握る展開が待っています。読者は、限られた時間の中で繰り広げられる探り合いや、各キャラクターの心理的描写に引き込まれることでしょう。
事前にゲラやプルーフを読む機会を得た書店員や読者からは、期待の声が上がっています。彼らはこの作品に対して、「一気に読み進めたくなる引き込まれる展開」と評価し、特にどのようにサスペンスが展開するのかに注目しているようです。また、ジャクソンの確かな筆致で描かれるキャラクターたちの内面にも関心が寄せられています。
著者のホリー・ジャクソンはイギリス出身の作家で、文芸創作を学んだ後に書き始めた経歴を持ちます。彼女のデビュー作は広く称賛される一方で、新作もその期待を裏切らない内容に仕上がっていることでしょう。読書が好きな方や、サスペンスが好きな方には特におすすめの一作です。
この夏に心に残る感動を提供してくれる『夜明けまでに誰かが』をぜひお手に取って、日本の書店でお楽しみください。