河合楽器とHERALBONYのコラボピアノ、パリ展覧会で登場
2023年8月14日から25日まで、フランス・パリで開催された『L'Art coûte que coûte』という展覧会に、
河合楽器製作所と
ヘラルボニーのコラボレーションピアノが初披露されました。このイベントは、フランス最大級の障害当事者団体「APF France handicap」が主催。芸術を通じて社会の多様性を尊重し、障害者の創造性を広く発信することを目指した重要な文化イベントです。
APF France handicapは1933年に設立され、障害を持つ35,000人以上の人々とその家族の日常を支援しています。本展覧会には、13名のアーティストによる約80点の作品が展示され、特にSATO氏のアート作品を施したShigeru KawaiグランドピアノSK-5『KIZASHI』が注目を集めました。今回、このピアノの展示は河合楽器にとって初めての取り組みです。
展覧会の流れとピアノの魅力
展示の最終日、8月25日にはレセプションが開催され、約350名が出席しました。フランスの障害者政策担当大臣も招かれ、黒金の深い色合いが特徴の『KIZASHI』にまつわる河合楽器の理念が紹介されました。スイス在住のピアニスト、木内夕貴氏による生演奏も行われ、ピアノの音色がアート作品と融合し、一体感を感じさせました。
マーケティング&デザイン戦略部の安居敏則氏によれば、『KIZASHI』は河合楽器が今後迎える100年を見据えたシンボルであり、ただの楽器ではなく人の感性を場合個性を受け入れる「感性の器」としての役割を担っています。『KIZASHI』の名には、新たな始まりを示す「兆し」としての意味が込められており、その音が世界に広がることを願っています。
文化的意義
APF France handicapの文化プログラム責任者、Nathalie CACLARD氏もこの展覧会を心から喜び、SATO氏のアート作品と『KIZASHI』のコラボレーションが生んだ芸術体験の価値を語りました。彼女によると、視覚と聴覚が響き合う瞬間は、とても特別で魔法のような時間だったとされています。そして、アートがプロダクトへと転換され、それが人々の生活に寄与することの意義が強調されました。
ヘラルボニーのビジョン
ヘラルボニーは、障害を持つアーティストとの協働を通じて新しい文化の創出を目指すクリエイティブカンパニーです。今回の展覧会参加は、今後も彼らと連携を深め、アートとデザインが引き寄せる豊かな出会いを創出するための第一歩とも言えます。2024年にはフランス・パリに海外初の子会社「HERALBONY EUROPE」を設立し、さらなる活動を展開する予定です。
これからの良好な活動が期待されます。『KIZASHI』の詳細については
こちらをご覧ください。