新音楽プロジェクトの幕開け
新しい時代のクラシック音楽を切り開く音楽プロジェクトが、11月19日に堂々と発表されます。東京都渋谷区を拠点とする「DICT(Design, Innovation, Co-Creation, Technology)」にまつわる音楽出版社「Virgo」によるこのプロジェクトでは、作曲家の佐原洸が手掛けたピアノ独奏曲『Menuet』が、国際コンクール優勝経験を持つピアニスト小林有沙によって演奏されます。この曲は新たな音楽文化を創り出すための「DICT Music DAO Classics」の一環として制作され、音楽配信サービスを通じて広くリリースされます。
サンドボックス・コミュニティの新たな試み
「DICT Music DAO Classics」は、作曲家と演奏者が共創を通じて新しいクラシック音楽文化を育むことを目的としたサンドボックス・コミュニティです。この取り組みはWeb 3.0やDAOの特性を活かし、音楽の演奏権などの著作権をコミュニティに開放することで、作曲家と演奏者の活動環境を向上させることを目指しています。
佐原洸の独自の音楽世界
ピアノ独奏曲『Menuet』は、フランスのパリ国立高等音楽院を卒業後、さらなる研鑽を重ねた佐原洸が書き下ろした作品です。彼は、普段のシリアスな楽曲とは異なり、美しさと親しみやすさを兼ね備えたこの曲によって、聴く者を魅了します。本曲は三部形式で構成され、内面的で繊細な音楽性を持ち、聴く人を優しい音の世界に誘います。独特の和声は穏やかなリズムと調和し、聴衆に深い感動を与えることでしょう。
小林有沙が届ける表現力
この楽曲の演奏を担当する小林有沙は、数々の国際コンクールでの受賞歴を有するピアニストです。彼女はその技巧のみならず、感性豊かな表現力にも定評があり、公演やプロジェクトを通じて多くの人に感動を与えてきました。今回の『Menuet』でも、彼女の幅広い音域と繊細なタッチが存分に活かされ、聴く者を魅了すること間違いありません。
CYONのアートワークが生む新たな視覚体験
アートワークを手掛けるのは、コピックアワード2021準グランプリを受賞し、多くのファンを抱える人気イラストレーターのCYON。彼女は音楽のイメージを基に、独自の視点で美しいジャケットを制作しました。この視覚的なアプローチは、音楽だけでなく、アートとしても観客を楽しませてくれることでしょう。
リリースと初演について
『Menuet』は11月19日に各音楽配信サービスでリリースされます。また、同日には小林有沙が演奏する他のコラボ作品も同時リリース予定で、これによりより多彩な音楽体験を楽しむことができるでしょう。
さらに『Prelude〜Water Lily』は、プロジェクトの創設記念演奏会にて、11月18日に世界初演されます。会場は東京音楽大学TCMホールで、観客は新しい音楽体験に出会うことができる貴重な機会です。この演奏会のチケットは現在販売中で、音楽ファン必見のイベントとなることでしょう。
DICTのビジョン
この音楽プロジェクトは、社会実験としての側面も持つ「DICT」の理念を反映しています。「DICT」は、多様なクリエイターやアーティストが集まり、共同創作を通じて新しい価値を創出することを目指しています。佐原洸、小林有沙、CYONの才能が集まり、どのような新たな音楽文化が育まれるのか、今後の展開から目が離せません。
新たなクラシック音楽の幕開けを共に楽しみましょう。