2025年新語大賞発表!
2025-12-01 15:17:50

2025年新語大賞と語義変化に関する注目語を発表!

国語辞典が選ぶ2025年の新語とその語義



新たに選ばれた言葉たちが、私たちの意識や文化にどう寄与しているのか、そしてどのように言葉が進化しているのかを探ります。小学館が発表した2つの重要なキャンペーンから、2025年に注目すべき新語とそれに影響を与えている社会的背景について詳しく述べます。

1. 大辞泉が選ぶ新語大賞2025



『大辞泉』編集部は、「大辞泉が選ぶ新語大賞2025」のキャンペーンの結果を公表しました。今回は、投稿された2,811本から選ばれた新語の中から大賞が決定。選ばれたのは「緊急銃猟」という言葉です。これは、人間の生活圏に出没するクマやイノシシに対し、安全を確保するために市町村が銃殺を許可する制度のことを指します。この新語は、震災や新型コロナウイルスの影響で次々と問題が発生する中で、人命に直接関わってくる重要な課題を反映したものです。

明治大学の田中牧郎教授は、「緊急銃猟」を選んだ理由として、クマ出没問題の深刻さを挙げました。特に今秋はその危険性が増し、全く無視できない存在となってきています。この新語は、特に森林におけるクマの食糧不足といった環境問題とも結びついており、その解消には長期的な取り組みが必要であると教授は強調しています。

2. 次点に選ばれた言葉たち



「緊急銃猟」に次いで選ばれた次点語は、2つありました。

  • - ビンテージ米: これは、古くなった米を皮肉を込めて表現する言葉です。例えば、2023年産の米が「ビンテージ2023」として販売されたことに対して、消費者から驚きの声が上がっています。
  • - しごでき: 職務において優れた能力を持つ人を指すこの言葉は、近年の就職活動に関連する新しい語とともに、社会に浸透しています。音の簡略化が進む中で、今後も類似の新語の誕生が期待されます。

3. 日本国語大辞典が選ぶ今年の項目



『日本国語大辞典』からも選ばれた今年の項目は、特定の意味や使われ方が変わった語として「推し」「ガラスの天井」「掘る」「チャッピー」「脈々」「界隈」の6語が発表されました。これらの言葉は、どれも現代の社会や文化を反映した重要なものです。

たとえば、「推し」は特定のタレントやアイドルなどを応援する行為を示し、今では一般的に使用される言葉となっています。これに関して、金水敏先生はその新しい解釈について述べています。特に、個人が応援する対象が多様化している現在、その意味合いも変わってきています。

「ガラスの天井」は、特に社会的少数者が直面する見えない障壁のことを指すようになり、近年、特に女性の社会進出の文脈で注目を集めています。

結論



これらの新語や注目語の発表は、単なる流行語ではなく、私たちが迎える新しい時代の中で、言葉がどのように変わり続けるか、またその背後にはどのような社会問題が隠れているのかを考えさせられるきっかけとなります。国語辞典という媒体を通じて、私たちが日常で使う言葉や文化がどのように形成されていくのか、今後も目が離せません。


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