『世界ではじめてエベレストの頂点に立った女性登山家 田部井淳子の物語』
日本の登山界に燦然と輝く田部井淳子の生涯が、初の伝記絵本として登場します。著者の安田アニータさんが文を担当し、イラストは清水裕子さんが手がけています。この感動的な物語は、田部井さんがどのようにして困難を乗り越え、世界で初めて女性としてエベレストの頂上に立ったのかを描いています。絵本は、2025年11月4日に発売される予定で、特に登山初心者や子どもたちに向けた心温まる内容です。
あらすじ
田部井淳子氏は福島県出身の登山家で、10歳の時に初めて茶臼岳に登ったことで山の魅力に目覚めました。結婚・出産後に女性のみの登山隊を組織し、エベレストへの挑戦を決意します。しかし、スポンサーを断られ続ける中、彼女は資金集めに奔走し、装備を手作りして4年の準備を行います。そして、1975年、8848.86メートルの険しい道を一歩一歩進み、遂にエベレストの頂に立ちました。この瞬間は、世界中の女性たちの希望の象徴となり、その後も田部井さんは七大陸最高峰を女性として初めて登頂し、環境問題や地域社会の支援活動にも力を注ぎました。
絵本の特長
この絵本は、田部井さんの挑戦と成功の物語を通じて、あきらめずに努力を続けることの重要性を伝えています。特に、子どもたちには「夢をかなえるための一歩を踏み出す勇気」を贈る内容となっており、絵本を手にした読者は、彼女の生き様に勇気と感動を与えられることでしょう。
また、田部井さんをモデルにした映画『てっぺんの向こうにあなたがいる』も公開予定で、主演は吉永小百合さんが務めます。この映画は、エベレスト登頂50周年を記念し、彼女の人生を深く掘り下げる作品に仕上がっています。デビューから長きにわたり多くのファンを魅了し続けている吉永小百合さんの演技にも期待が高まります。
田部井淳子の影響
田部井さんは76カ国の国内最高峰を制覇し、女性としての壁を見事に打破したレジェンドです。彼女の情熱と努力は、今もなお多くの人々に影響を与えています。特に環境問題に対する彼女の強い姿勢は、多くの登山者にとっての模範となっており、彼女の理念は今後も受け継がれていくことでしょう。絵本を通じて彼女の生涯を知ることで、次世代の登山家や冒険者たちが育っていくことを願っています。
書誌情報
- - 作者:安田アニータ(文)、清水裕子(絵)、おおつか のりこ(訳)
- - 発行日:2025年11月04日
- - 定価:2200円(本体2000円+税)
- - ページ数:41ページ
- - 販売場所:全国書店、ネット書店など
この絵本を手に取ることで、田部井淳子さんの挑戦と感動の旅路を是非ご覧ください。