月商1200万円を実現した居酒屋の成功哲学と改革の実態
株式会社KIWAMIは、神奈川県川崎市・武蔵小杉を拠点として居酒屋を運営する企業であり、4店舗を展開しています。この会社の代表取締役、阿波耕平氏は、2025年6月30日に自身の初著書、『わが社の居酒屋は8坪、月商1200万円 その秘訣を教えます』を出版します。本書は、わずか8坪の居酒屋が月商1,200万円を達成するための仕組みや背景を描いたものです。
高収益の秘訣:坪月商
1号店となる「きわみ」は、2025年3月に坪月商147万円を達成しました。これは飲食業界における平均を大きく上回る数字です。著書の中で阿波氏は「坪月商40万円」を超えることが“良い店になる”という独自の経営哲学を提示しています。この功績の理由としては、以下の3つが挙げられます。
- - 家賃比率が下がることで利益率が上がる
- - 原価や人件費にきちんと投資が可能
- - 高単価な物件でも出店できる
このように、物理的制約の大きい小規模店舗でも「いかに価値を最大化するか」を考える点は、他業種にも応用可能な知見を提供しています。
人への投資がもたらした変革
創業は2014年で、会社は順調に成長を遂げていましたが、阿波氏は「この店を辞めたい」と思っていたと言います。その理由は、過酷な労働環境によってスタッフや自身が疲弊していたからです。1日13時間勤務で休みは月4日という状況でした。そんな中、尊敬する経営者から「企業理念はありますか?」という言葉を受け、企業理念の策定へと進むきっかけとなりました。
「人は幸せになるために生まれている」という信念に基づき、