三島由紀夫生誕百周年記念公演開催!
2025年12月11日から21日まで、新国立劇場小劇場で三島由紀夫の生誕百周年を祝う特別公演が行われます。このイベントでは、三島の傑作『わが友ヒットラー』と『近代能楽集』が同時上演され、今なお多くのファンに愛される作品を再び楽しむことができます。
演劇の魅力を再発見
『わが友ヒットラー』は、1934年におけるナチス党内の権力闘争を描いた作品で、友情と裏切りのドラマが繰り広げられます。この作品に対する松森望宏の演出は、三島のテーマを現代的に再構築し、その深い洞察力で観客を魅了してきました。また、2022年には読売演劇大賞の上半期作品賞でベスト5に選ばれるなど、注目度も高い作品です。
新たに決まった出演者には、谷佳樹、小松準弥、小西成弥、森田順平などが名を連ね、個性的なキャストが共演することが期待されています。どのように演じられるのか、観客の期待も高まります。
無料招待で育む劇場文化
さらに、この公演では「文化庁 劇場・音楽堂等における子供舞台芸術鑑賞体験支援事業」に採択されており、18歳以下の若い観客を無料で招待する特別な試みも行われます。これは未来を担う子供たちに豊かな演劇体験を提供し、劇場文化を育むための重要なステップとして注目されています。
朗読劇で物語の深みを体感
並行して行われる朗読劇『近代能楽集』では、戦後の日本に生きる人々の心理を描いた三つの作品があらたに登場します。盲目の青年を描いた「弱法師」、明治時代の美しさを求める「卒塔婆小町」、そして狂気と愛を探る「班女」。これらの物語は、観客の想像力を掻き立てる形式で語られ、三島特有の美学と哲学が味わえます。
豪華な俳優陣も集結し、蒼井翔太や小野田龍之介、風間トオルなどが参加予定で、毎回異なる演者が会場を盛り上げます。私たちを魅了するその美しい声で、ストーリーを紡ぎ出してくれることでしょう。
三島由紀夫の魅力とその影響
三島由紀夫の作品には、人間の本質を探る深い洞察と、痛みや喜び、葛藤を見事に表現する力があります。彼の作品を通じて、観客は自身の人間性や社会に対する理解を深めるきっかけを得ることでしょう。
生誕百周年という記念すべき年に、三島の世界観に触れることで、より一層深い思索へと導かれる機会となるはずです。ぜひ、この貴重な体験をお見逃しなく!
公演詳細
『わが友ヒットラー』
- - 日時: 12月11日(木)~12月21日(日)
朗読劇『近代能楽集』
- - 日時: 日替わりの豪華キャストによる朗読をお楽しみください。
チケット情報
- - 料金: 9,000円(全席指定)
- - 18歳以下は無料(同伴者は4,500円)
この機会に、深い人間洞察を体験するために劇場へ足を運んでみてはいかがでしょうか。