坂本龍一の32歳時を捉えた貴重なドキュメンタリー
1984年、32歳の坂本龍一を追ったドキュメンタリー『Tokyo Melody Ryuichi Sakamoto』が、WOWOWにて放送される。この作品は、4枚目のソロアルバム『音楽図鑑』の制作過程を映し出しており、当時の東京の空気感を感じることができる貴重な資料だ。
映像作家エリザベス・レナードによって撮影された本作は、1983年12月に解散したYMOの活動終了後、坂本が新たな音楽の道を歩き始める際の姿を捉えている。特に、音楽界での地位を確立する契機となった『戦場のメリークリスマス』のサウンドトラック制作後、坂本は新しいスタイルの音楽を模索していた。
ドキュメンタリーの中では、彼のレコーディング風景やインタビューが多く収録されており、音楽創造の過程や当時の彼の思想を知るための非常に貴重な映像が詰まっている。この時期は、彼にとって人生の新たなスタート地点とも言え、その瞬間を切り取った映像は、ファンにとって忘れがたいものとなるだろう。
映像中には、YMOの散開コンサートや『戦メリ』の印象的なシーンが挿入されており、渋谷のスクランブル交差点や今はなくなった新宿アルタ、原宿の竹の子族など、1980年代の東京の風景とともに坂本の音楽的成長が語られている。その中でも、坂本が東京の音をどのように感じ、表現していたのかを垣間見ることができる。
放送は8月7日(金)午後8時からWOWOWライブで行われ、配信に関してはWOWOWオンデマンドで行われる予定。放送が終了した後でもアーカイブとして視聴可能となるので、見逃すことがあっても安心だ。この貴重な作品を通じて、若き日の坂本龍一が感じていた音楽の探求と、それを育んだ東京について深く知る機会となるだろう。
さらには、同日の午後9時10分からは『坂本龍一 PERFORMANCE IN NEW YORK: async』が放送され、午後10時30分からは『坂本龍一 GLENN GOULD GATHERING』も予定されている。これらの関連番組と合わせて視聴すれば、より一層坂本龍一の音楽世界を理解する手助けとなるに違いない。
坂本龍一の音楽に触れ、その真髄を感じるための貴重なドキュメンタリーをお見逃しなく。