電流協アワード2025の成果を振り返る
一般社団法人電子出版制作・流通協議会(通称:電流協)が本年度実施した「電流協アワード2025」。このアワードは、電子出版分野の制作と流通において、優れた企業や団体の製品やサービス、業績を表彰し、その活性化と発展を目指しています。毎年、全国各地から多くの申請があり、その中から選ばれる受賞者は、業界でも注目を集めています。
電流協アワードについての説明
電流協アワードは2018年にスタートし、今年で第8回を迎えました。電子出版市場の発展を目的に、特に優れた業績が認められた企業や団体に対して、大賞と特別賞が贈られます。本年度の選考プロセスでは専門の委員会が設置され、実際の推薦候補の中から大賞2件と特別賞2件が選ばれました。選考には、電子出版に関する専門知識を持つ学識者やメディアの担当者が参加し、厳正な判断が行われました。
電流協アワード2025 受賞結果
大賞受賞作品
- - 「コロコロコミック」のデジタルトランスフォーメーション / 株式会社小学館
この受賞は、小中高生読者層に向けた紙の漫画誌だけでなく、Web漫画やYouTubeを活用している点が評価されました。特に、月間再生が1200万を超えるYouTubeチャンネルは大きな影響を持ち、デジタル環境での新しい漫画読書体験を提供しています。
詳細情報はこちら:
コロコロコミック公式サイト
- - デジタル絵本読み放題サービス「絵本ナビプレミアム」 / 株式会社絵本ナビ
無料で絵本の全ページを試し読みでき、様々な絵本作品が楽しめるサービスが高く評価されました。特に子どもたちの読みの機会を広げることに貢献すると同時に、電子書籍市場の活性化にも寄与しています。
詳細情報はこちら:
絵本ナビ公式サイト
特別賞受賞作品
- - 出版書誌データベース「Books」 / 一般社団法人日本出版インフラセンター
このデータベースは、紙書籍や電子書籍、オーディオブックなどを一元管理し、誰でも容易にアクセスできる環境を整備することで、読書機会の拡大に寄与しています。
詳細情報はこちら:
Books公式サイト
- - 日本語長文AI音声制作システム / TOPPANクロレ株式会社
書籍制作に役立つAIを活用した音声化システムの導入により、迅速かつ高品質なオーディオブック制作が可能となりました。この技術は、教育資材などの音声化にも利用できるため、特に読書バリアフリーの課題に対応しています。
詳細情報はこちら:
TOPPANクロレ株式会社
選考の概要と今後の展望
「電流協アワード2025」は、今後も続く確かな評価基準を設け、電子出版に関心を持つ多くの方々にアプローチしていく予定です。主催となる電流協は、電子出版業界の成長を見据え、新たなビジネスモデルの研究や市場拡大への取り組みを進めています。今後の選考にも期待が高まります。
電流協の活動について
電流協は2010年に設立され、電子出版産業の健全な発展を目指しています。今後も引き続き、様々な取り組みを推進し、業界全体の活性化に寄与していくことでしょう。詳細は
公式サイトをご覧ください。