サーモン寿司が誕生40周年!鮭の日の魅力を深掘り
食欲の秋が深まる11月11日、記念すべき「鮭の日」を迎えます。この特別な日には、サーモン寿司が誕生してから40年の歳月が経過しました。一般社団法人日本記念日協会によって認定されたこの日には、たくさんの記念日があり、その中に「鮭の日」も含まれています。この日が選ばれた理由は、「鮭」の形から数字の「11」を象徴するように見える部分があるからなのです。
サーモンの歴史と回転寿司への影響
サーモンは回転寿司業界における絶対的な人気メニューであり、マルハニチロが毎年行っている調査では、なんと14年連続で首位を獲得しています。サーモンが日本で回転寿司として広まったのは1980年代初頭からで、当時は生で食べることが一般的ではありませんでした。しかし、ノルウェーから安価な養殖サーモンが輸入されるようになり、その美味しさが一気に認知されるようになりました。温暖化や寄生虫リスクの低減など、養殖技術の進化も関わっています。
回転寿司におけるサーモンの導入は、まさに日本人の食文化にも新風をもたらしました。1992年にはサーモンが回転寿司で使われるようになり、見た目の美しさや柔らかな食感から子供たちに愛され、世代を超えて人気が広がりました。
現在の養殖技術と地域ブランドの可能性
現在、日本で流通するサーモンのほとんどは養殖されたものです。これにより、刺身や寿司として生食が可能なので、需要は安定しています。そんな中、最近では「陸上養殖」が注目されています。これは水温や酸素を人工的に管理することで、海から離れた内陸でもサーモンを養殖する新しい試みです。この技術により、養殖場が海に近くなくても、サーモンの生産が可能になりました。
さらに、日本各地で地域特産の素材を使った「ご当地サーモン」が次々と登場し、地域のブランドを作り出す動きも見られます。青森県の「海峡サーモン」や、神戸市の「神戸元気サーモン」、栃木県の「うつのみやストロベリーサーモン」など、各地の特産物を活かした養殖が進められています。
ノルウェー大使館の水産参事官にインタビュー
日本とノルウェーの外交関係樹立120周年に当たる2025年、さらにノルウェーサーモンが日本に上陸してから40年という記念すべき年に、ノルウェー大使館の水産参事官であるヨハン・クアルハイム氏にインタビューを実施しました。彼は、1980年代に日本市場に目を向けた理由や、回転寿司がノルウェーサーモンの人気拡大にどのように寄与したのかを解説しました。
彼によると、ノルウェーでは1960年代からサーモンの養殖が始まっており、日本の魚食文化への関心が高いことから、日本を重要な市場と見なして取り組んできたといいます。また、ノルウェーサーモンの最大の強みは品質と一貫した供給体制だと言います。
国内養殖サーモンの動向と新たな取り組み
国内の水産業者も、サーモンの養殖に力を入れています。くら寿司は北海道や愛媛県の水産業者と提携し、独自のブランディング戦略を展開しています。特に「函館サーモン」は、冷たい海水で育てられるため、風味豊かなサーモンを提供する新たなプロジェクトとして注目を浴びています。また、「みかんサーモン」の考案に携わったり、旬の食材と組み合わせることで、さらなる消費促進を狙っています。
おうちで楽しむサーモンレシピ
くら寿司の商品開発部が考案した簡単なサーモンレシピも紹介します。
1.
サーモンのタルタル には、サーモンにアボカドやオニオンを加えた食べごたえのある一品。
2.
サーモンソテーの焦がしバターソース では、サーモンをじっくり焼き、バターソースで仕上げた贅沢な料理です。
これからも、サーモンの魅力は進化し続けることでしょう。食の楽しみを広げる新しいサーモン料理を自宅で楽しみながら、11月11日の「鮭の日」を心ゆくまで味わってみてはいかがでしょうか。