音楽コミックの金字塔『To-y』40周年を祝う特別画集
革新的な漫画表現を通じて、音楽シーンやアート界に多大なる影響を与えてきた『To-y』。この作品の主人公、藤井冬威は、誕生から40年を迎え、ついにその記念として『To-y 扉絵集 COVERS』が刊行されます。この画集は、作品の魅力を再発見する機会を提供してくれることでしょう。
扉絵の魅力をデジタル・リマスターで楽しむ
本書の最大の特徴は、各話の扉絵をデジタル・リマスターし収録している点です。これらの扉絵は、作品の内容と強く結びついており、読者に強烈な印象を残すことからも重要な役割を果たしています。最新ファッションや登場キャラクターの関係性を巧みに反映したデザインは、今見ても色あせたものではありません。
さらに、作品内で印象的なセリフも随所に散りばめられており、ストーリーを追いながら楽しみながらその世界観に浸ることができます。新たにリマスターされた色彩や質感を感じながら、当時の感動を再び体験できるこの画集は、ファンにとって見逃せない一冊です。
豪華アーティストとの対談も収録
『To-y』は、作品の中で表現されたテーマやキャラクターが、多くのアーティストに影響を与えてきました。本書では、上條淳士と共に30年以上の付き合いを持つ吉川晃司氏、そしてHYDE氏との特別な対談が収録されています。2人のアーティストとの対話は、彼らの音楽活動への思いや、『To-y』が彼らにもたらした影響を語り尽くします。
対談に際しては、両者の新作イラストも収められており、視覚的にも楽しませてくれる要素が盛り込まれています。英語スピーカーの方にも楽しんでもらえるよう、英訳版も計画されています。対談のタイトルはそれぞれ、『ロックとコミック-走り続けた40年』と『『To-y』 で描かれていたような世界を今でも求めている』。ぜひ二つの対談から、40年にわたる想いと情熱を感じていただきたいです。
創り手・上條淳士のプロフィール
上條淳士は1963年に東京都で生まれ、1983年には初めて『モップ★ハンター』でデビュー。その後、1985年からは『To-y』を連載し、多くのファンの心をつかんできました。代表作には『SEX』『赤×黒』『8-エイト-』などがあり、ミュージシャンやアパレルブランドとのコラボレーションイラストも手掛けています。また、近年ではギャラリーでの展示活動にも精力的に取り組んでおり、アートコミュニティとの交流も深めています。
2024年9月には、デビュー40周年を記念した展覧会が東京の弥生美術館にて開催され、彼の創作の軌跡が凝縮された作品が展示される予定です。
書誌情報
- - 書名:『To-y扉絵集COVERS』
- - 著者:上條淳士
- - 定価:4,620円(税込)
- - 発売日:2025年11月20日
- - ページ数:208ページ
- - ISBNコード:978-4-7780-3895-3
- - 発行:小学館クリエイティブ、発売:小学館
- - 特設サイト: リンク
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