Nao’ymt、25周年プロジェクト第10弾リリース
音楽家のNao’ymtが、キャリア25周年を記念して展開するプロジェクト『矢的直明2025』からの最新曲『Lost in Avalon』を10月1日に配信しました。本プロジェクトは、毎月1日に全12曲を発表する形で進行しており、テーマは“命への賛歌”。さまざまなジャンルを融合させた楽曲が、時代や場所を超えた美しい命の姿を浮かび上がらせています。
初デュエットは露崎春女との共演
第10弾となる今回の楽曲では、日本の音楽シーンを代表するシンガー、露崎春女をゲストに迎えています。Nao’ymtはこれまでにも彼女とのコーラスやプロデュース作で共演してきましたが、互いがリードを担うデュエットは本作が初めてとなります。二人の歌声は、互いの質感や雰囲気を保ちながら見事に交じり合い、聴く人々に強い感情的な体験を提供します。
音楽的なアプローチとテーマ
『Lost in Avalon』は、SynthwaveとR&Bの融合をテーマにした作品です。時代に捉われない音響感覚で制作されており、残響や余白を巧みに活用することでバランスの取れた音楽に仕上がっています。心地よいBPM105のグルーブは、夜の都会に流れる映像的な感覚を強調し、聴く人々を没入させる力を持っています。
楽曲のタイトルにある“Avalon”は、アーサー王伝説に登場する理想郷を指し、歌詞ではその世界に漂う疎外感が描かれています。理想郷での夢は果たして誰が作ったものなのか? 美しい光を手に入れるために何を犠牲にする必要があるのか? こうした問いかけが、二人の物語を通して表現されています。
制作の細部と大きなテーマ
この楽曲はNao’ymtによって全編が制作されており、彼女のタイムレスな声は、曲の中で大切な役割を果たしています。露崎春女の声は、リードパートでもハーモニーでも曲の“体温”を一定に保ち、聴き手の心に響くものとなっています。また、音のマスタリングはDave Kutchによって行われており、音像の奥行きと滑らかさが際立っています。
聴く人それぞれの“逃避行”に共鳴
『Lost in Avalon』は、理想郷にいるはずの二人が直面する葛藤を描いています。都会の灯りが滲む車窓や、思い出と現在が交わる瞬間を通じて、聴く人の心に何かしら共鳴するものがあるでしょう。25周年という節目にふさわしいこの曲は、成熟と冒険が同居した、Nao’ymtのアーティストとしての新たな顔を見せています。
リリース情報と詳細
複雑な思いを音楽に託したNao’ymtの新作、ぜひ聴いてみてください。