篠笛の新たな挑戦!大塚竹管楽器が提供する文化発信拠点「f+studio」
篠笛の製作を100年以上続けている東京都足立区の『大塚竹管楽器』が、革新的な文化発信の場「f+studio」を新たにオープンしました。このスタジオは、篠笛の魅力を直接体感できるように設計されており、音楽のレッスンだけでなく、カフェの機能も兼ね備えています。これにより、来場者は美味しい食事を楽しみながら、生の篠笛の音色にも触れられる温かい環境が整っています。
篠笛の名門としての誇り
『大塚竹管楽器』は1913年に創業した、日本一の篠笛メーカーとして知られています。足立区での長年の活動の中で、「足立ブランド」の一員として地域に貢献しています。その4代目社長である大塚敦さんは、篠笛の伝統を守りながらも、現代に必要な文化交流の場を提供したいとの強い思いを持っています。実際、先日の「千本桜まつり」でも、篠笛チンドンを通じて訪れた方々の心を温める姿が見られました。
日本初の篠笛カフェスタジオ「f+studio」
2024年6月にオープンした「f+studio」は、篠笛のレッスンのほか、防音設備を完備したスタジオとしても機能します。ここでは、最大20名が参加可能なレッスンが行われ、生の篠笛音を体感しながら学べます。大塚代表は「生音を聴くことで、篠笛の魅力をもっと身近に感じてほしい」と語ります。また、カフェも併設されており、訪れた方はリラックスしながら、篠笛の演奏を楽しむことができます。
レッスンスクール「OTO class」がスタート
2025年4月から、篠笛のレッスンスクール「OTO class」が始まります。このスクールでは、日本を代表する篠笛演奏者が講師を務め、初心者から上級者まで幅広いレベルに対応。月2回の90分レッスンを受けられるほか、500円で手軽に篠笛をレンタルして体験することもできます。
夢の実現までの道のり
この新しいスタジオは、10年以上の構想を経て実現しました。大塚代表は「篠笛の良さを直接伝える場所を持ちたかった」と述べ、特に生の音色を聴ける機会を提供することが重要だと考えていました。しかし、防音工事のための投資は大きく、勇気のいる決断だったといいます。
若い世代にも受け継がれる伝統
最近、「f+studio」では若い世代からの参加が増えているとのことで、大塚代表は嬉しく思っています。「伝統楽器に興味を持つ若者が増えるのは新しい文化の芽生え」と、未来への希望を語ります。また、この場所では、子供向けのイベントも企画しており、多世代にわたって篠笛の魅力を伝えていく考えだと言います。
伝統文化を守るキッチンカー「F+BASE」
さらに、大塚竹管楽器は「F+BASE」と呼ばれるキッチンカーを通じて、祭り文化の継承にも取り組んでいます。「キッチンカーはデリケートな音楽文化に触れる良い機会」と、大塚代表は強調します。イベントでは、篠笛チンドンと連携して、篠笛の演奏を楽しみながら日本の伝統文化を発信しています。これは日本で初めての試みかもしれません。
篠笛文化を次世代へ
『大塚竹管楽器』は、篠笛の製作において、常に伝統を守る一方で、新たな革新にも取り組んでいます。そして「f+studio」や「F+BASE」を通じて、篠笛文化が次世代に受け継がれることを目指しています。「篠笛の音色は心を躍らせる。より多くの人にこの感動を届けたい」という大塚代表の言葉が、これからの活動の力強さを感じさせます。
その意味で、「f+studio」はただの教室ではなく、日本の伝統文化を体験できる新たな文化発信地としての役割を果たしているのです。大塚代表は、訪れるすべての人を心より歓迎したいと締めくくります。「100年以上の歴史を持つ篠笛メーカーとして、伝統を守りつつ革新を続けていきたいと思います。」
お問い合わせ
f+studio
住所:東京都足立区入谷2-2-3
電話:03-3856-6890
営業時間:9:00〜12:00 / 14:00〜17:00(日曜・祝日を除く)
Instagram:
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