冨永愛が魅せる九谷焼の魅力と技術
毎週水曜日の夜10時から放送されるBS日テレの番組『冨永愛の伝統to未来~ニッポンの伝統文化を未来へ紡ぐ~』。6月25日の放送では、モデルの冨永愛が九谷焼の名工、福島武山さんを訪れ、赤絵細描という伝統技法に挑戦しました。福島さんは、九谷焼の赤絵細描の第一人者として知られ、1ミリに4本の線を描く技を持つ職人です。
九谷焼は、石川県の伝統的な色絵陶磁器で、江戸時代にさかのぼるその歴史は、後藤才治郎による開窯から始まりました。一度廃窯となったものの、江戸時代末期に復活し、現在では宮内庁からのお喜びの品として使用されるなど、世界中で親しまれています。九谷焼の特徴は「九谷五彩」と呼ばれる色彩豊かな上絵付けにあり、赤、黄、緑、紫、紺青の美しいデザインは特に評価されています。
冨永愛の挑戦
冨永愛が訪れた福島武山工房は、能美市に位置し、そこで冨永は赤絵細描に挑戦しました。この技法は、赤い顔料「弁柄」を使用し、髪の毛ほどの細い線を描いていくという驚異的な技術です。福島さんは、80歳を迎えた今も老眼鏡を使わずに描くその目の力は、まさに職人技の賜物です。
冨永は、ぐい吞みの周りに網目模様を描くミッションに挑戦しましたが、実際には線の太さにムラが生じてしまい、彼女自身もその難しさを痛感しました。「ホントに難しい。カメラを回さないでって言いたかったけど、そんなことはできなかった」と冨永が笑ったように、緊張感の中での作業となりました。結局、2周分の線を描くのにもかなりの時間がかかってしまいました。
しかし、放送後のサプライズが待っていました。福島さんとその娘の福島礼子さんが冨永が描いたぐい吞みに手を加え、素晴らしい作品に仕上げて贈ってくれたのです。どんな一品になるのか、視聴者はその仕上がりを楽しみにしています。
若い世代へのアプローチ
九谷焼をより若い世代に知ってもらうために、福島さんの弟子である河端理恵子さんが提案したのが「九谷ネイル」です。これは赤絵細描の技術を応用したネイルアートで、圧巻の細かさが特徴です。冨永も九谷ネイルの挑戦しましたが、その結果はどうなったでしょうか?
終わりに
番組の一環として、『北陸の伝統を未来へ紡ぐ』というコーナーもあり、イタリアの有名ファッションブランド、ブルネロ・クチネリ表参道店で行われている輪島塗展の模様も紹介されます。伝統文化の魅力とその未来を考える素晴らしい機会となるでしょう。
冨永愛の挑戦と共に、九谷焼の魅力を再発見できる『冨永愛の伝統to未来』。6月25日と7月2日の放送をお見逃しなく!公式SNSでもオフショットなどが公開されており、ファンにはたまらない内容が盛りだくさんです。