八丈島の猫学
2025-09-03 11:34:18

「えいこば」初の著書『八丈島の猫学』が語る猫と人の不思議な関係

ユニークな八丈島の文化を描く猫の世界



八丈島の名物女将、「えいこば」こと福田栄子が初の出版を果たしました。彼女の著書『八丈島の猫学 ~なぜ猫は人を化かさなくなったのか~』では、猫を通じて八丈島の人々の暮らしや民俗を新たな視点から浮かび上がらせています。この本には、著者の約60年間の民宿経営の経験を生かした聞き取り調査が詰まっています。

島と猫の深い関係



八丈島は、東京からおよそ290km南に位置する伊豆諸島に属し、豊かな自然に囲まれています。この地では、古くから猫との不思議な縁が存在してきました。著者の「えいこば」は猫と地元民との関わりについて、多くの事例や噂話をもとにした調査を行い、それらを本書にまとめ上げています。特に、猫に化かされたとの噂については、24の具体的な事例を紹介しており、八丈島民の日常と猫の存在が密接に結びついていることが分かります。

調査の背景と意義



本書の内容は、単なる郷土誌や観光案内ではありません。猫という切り口から八丈島の歴史や文化が浮き彫りにされ、読者は島に生きる人々の営みや猫たちとの共生の記録を楽しむことができます。この調査は、文化人類学者である立柳聡が監修し、猫に関する独自の考察を加えています。

手書きの原稿と製作過程



福田栄子の手書き原稿は、ルーズリーフや裏紙を活用して作られ、内容に改訂の跡が見られます。これは彼女が情報を何度も更新していった証であり、島の文化を守ろうとする意識が伝わってきます。一部のページには、思わず笑みがこぼれる可愛い猫のイラストも収録されており、著者の愛情が感じられます。

ユネスコ認定言語との融合



書籍では、ユネスコで消滅危機言語に指定されている八丈語の対訳や解説も含まれており、八丈語話者以外でも理解しやすい内容となっています。言語の違いもまた、八丈島の豊かな文化を感じさせる要素の一つです。

クラウドファンディングでの特別企画



さらに、著者の「えいこば」は本書の出版にあたり、クラウドファンディングを実施します。このプロジェクトでは、集まった資金の一部が八丈島の保護猫団体に寄付される予定。また、購入者には「サイン本」が贈られる特典もあります。

まとめ



『八丈島の猫学』は、ただ猫の話にとどまらず、島の文化人類学的な視点も含み、誰もが楽しめる内容となっているため、おすすめです。出版を通じて、八丈島の猫たちに元気を届けたいという「えいこば」の熱い想いが込められています。興味がある方は、ぜひ手に取ってみてください。


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