印刷博物館における名著誕生展ヴァチカン教皇庁図書館Ⅲ+
TOPPANホールディングスが運営を手掛ける印刷博物館が、4月25日(土)から「名著誕生展ヴァチカン教皇庁図書館Ⅲ+」を開催します。これは、名著の誕生と印刷文化の関係を掘り下げる特別展で、過去に開催された同展の第3回目となります。
名著の伝承と印刷技術の進化
古くから名著は様々な分野で生まれ、人々によって大切に継承されてきました。特に哲学や宗教の領域では、知恵が賢人の語る言葉を通じて広がり、それが弟子たちによって書き留められます。それらは手書きの写本として後世に伝わることになりますが、中世後期に登場した印刷技術は、この知識の伝達に革命をもたらしました。
印刷技術によって、名著は大量生産され、より多くの人々がその内容にアクセスできるようになりました。本展では、ヴァチカン教皇庁図書館所蔵の中世写本や初期刊本から選ばれた66点の展示品を通じて、印刷産業が文化や社会の発展にどのように寄与してきたかを示します。
展覧会の詳細
今回の展覧会では、2002年と2015年に開催された前回の展示に続く内容で、印刷産業の重要性を再確認できる貴重な機会です。会期は2026年4月25日(土)から7月20日(月・祝)まで、東京都文京区の印刷博物館で開催されます。開館時間は10:00から18:00まで(最終入場は17時30分)、月曜日は休館日ですが、特定の日(5月4日、7月20日)は開館しています。入場料は一般1000円、学生500円、高校生300円となっており、中学生以下や70歳以上の方は無料です。また、障がい者手帳をお持ちの方とその付き添いの方1名も無料で入場できます。
展示構成
展示は3つの部に分けられています。第1部では、紀元前5〜6世紀の賢人たちの言葉に始まり、それがどのようにテキストとして残されていったのかが示されます。ここでは、活版印刷や版画によって広まった名著の数々が紹介されます。
第2部は近代の名著をフィーチャーし、技術や科学、哲学がいかに融合したかを考察します。この時期には、ガリレオ・ガリレイの望遠鏡やブレイズ・パスカルの『瞑想録(パンセ)』など、名著が続々と誕生しました。
第3部では、19世紀以降の新たなテーマに触れ、記号や多様性、現代社会の問題を扱った名著がどのように登場したのかが紹介されます。
特別上映プログラム
さらに、土曜、日曜、祝日には、館内の「デジタル文化財ミュージアム KOISHIKAWA XROSS®」内のVR THEATERにて、特別上映が行われます。ヴァチカンのシスティーナ礼拝堂の天井画を、ミケランジェロの視点で楽しむことができる機会です。最新の技術を駆使した16K超高精細映像が圧倒的な臨場感を提供し、参加者は文化財に没入することができます。
本展は印刷技術の歴史と、その中で生まれた名著の魅力を深く感じる貴重な機会です。是非足を運んでください。
印刷博物館ウェブサイト
デジタル文化財ミュージアム KOISHIKAWA XROSS®