長編ドキュメンタリー映画『歌舞伎役者 十三代目片岡仁左衛門』
歌舞伎界の名優、十三代目片岡仁左衛門の84歳から90歳までの姿を追った長編ドキュメンタリー映画『歌舞伎役者 十三代目片岡仁左衛門』が、2026年に17年ぶりに日本の映画館で上映されることが決まりました。この全6巻、総計10時間46分という壮大な作品は、記録映画作家羽田澄子監督が手がけ、自由工房によって製作されました。
この作品の魅力は、その長時間に及ぶ内容の多様性です。片岡仁左衛門の舞台姿を見ることができるのはもちろん、豊かな芸談や稽古風景からは、彼の一生を通じての真摯な芸への追求が感じ取れます。そして、今なお歌舞伎ファンにとっては伝説的な作品とされています。この度の上映は、十三代目の三十三回忌と羽田監督の生誕100年を祝う特別な機会でもあり、多くの映画ファン、歌舞伎ファンにとっても感慨深いイベントになるでしょう。
魅力的な上映内容
上映される作品は、以下の通りです。
- - 第1巻『若鮎の巻』 (102分)
- - 第2巻『人と芸の巻 上』 (94分)
- - 第3巻『人と芸の巻 中』 (101分)
- - 第4巻『人と芸の巻 下』 (105分)
- - 第5巻『孫右衛門の巻』 (86分)
- - 第6巻『登仙の巻』 (158分)
さらに、6月6日から12日までは全6作品を日替わりで上映する特別企画も用意されていますので、全巻を通して楽しむチャンスです。
上映スケジュールと劇場情報
上映は2026年5月16日(土)から始まり、6月12日(金)までの期間に渡ります。会場は東京都中野区にあるポレポレ東中野で、96席の映画館となります。料金は一般2000円(1作品)で、学生やシニア向けの割引、回数券も利用可能です。チケットは上映3日前から劇場窓口及びオンラインで購入できます。
特別な視点
作家吉田修一氏も本作に影響を受けた一人です。彼は、執筆中の小説『国宝』において、片岡仁左衛門の映像からインスピレーションを得ており、羽田監督にも感謝の感想を寄せました。彼の言葉には、歌舞伎の美しさだけでなく、音や風景、そしてそれに伴う感情が描かれています。吉田氏は、仁左衛門の作品を通して、視覚に障がいのある役者がどのようにその世界を受け止めているのかを探求しています。
歌舞伎の奥深い世界を体験したい方にとって、これは見逃せない機会です。片岡仁左衛門の生涯と彼が残した芸に触れる貴重なチャンスとなることでしょう。ぜひ映画館でこの歴史的な作品の上映をお楽しみください。