デザイン誌「AXIS」の最新号が、2026年4月1日に発刊されます。今号の魅力は何といっても表紙を飾る吉泉聡(TAKT PROJECT)の特集です。デザインの本質を問い続ける彼の姿勢は、現代のデザイン界において非常に重要なテーマです。
吉泉聡は、デザインスタジオであるTAKT PROJECTのディレクターとして活動しています。そのデザインへのアプローチは、固定化された「価値」を再評価し、社会の前提を見直すことにあります。彼は、エンジニアリングの視点を持ちながらも、美的価値や哲学的な思考を融合させ、デザインに新たな意味を与えています。特に、彼が関わった21_21 DESIGN SIGHTでの「Material, or 」展や、多くの企業とのコラボレーションにおいても、この姿勢に一貫性が見られます。
特集タイトル「PRODUCT DESIGN 2026」では、急速に進化するテクノロジーや環境意識の高まり、そして我々の体験や感情に寄り添うプロダクトデザインについて考察しています。これからのプロダクトは、単なる機能や形状の枠を越え、人と物の関係性や社会の在り方に対する問いを投げかける役割を担うようになっています。
この特集では、日常生活に溶け込みやすいデザインが紹介されます。トヨタ自動車が開発した「walk me」は、その一例。パーソナルモビリティとして、日常の壁を超えて人々の心の壁をも越える新たなモビリティを提案しています。また、照明デザインではフロスの「Maap」が、使用者に自由な造形を可能にしており、現代の参与型価値観を反映させています。
さらに、高齢化社会を背景にデザイナーの武内経至が開発した「UP」という杖や、企業のデザイナーたちが挑戦した「Industrial Romanticism」展も特集されています。これらを通じて、デザインの新たな可能性や価値が見えてきます。
また、グーグルの「Gboard DIYプロジェクト」は、意表を突く斬新なアイデアに満ちており、役に立たないというテーマを徹底的に追求しています。これにより、デザインがいかに遊び心を持ち、楽しさを提供できるかを示しています。
イトーキの新ブランド「NII」から発表された「CONNEXA」は、詩的な造形とエンジニアリングの融合によって、オフィス空間に新しい風を吹き込むデザインとして注目されています。
今号の「AXIS」は、デザイン界の未来を見据えたプロダクトや思想に富んだ内容が詰まっています。購読を通じて、最新のデザイン動向を把握し、自らの視点を広げてみてはいかがでしょうか。特集だけではなく、興味深い連載記事や様々な視点からの考察も楽しめます。「AXIS」は、1981年から続くデザインの信頼できる情報源として、今後も新しい形での展開を期待させます。皆さんもぜひ手に取って、ご覧ください!