日販と中三エス・ティによる商談会「Discover New Items 2025 Summer」
2025年6月20日、東京都立産業貿易センター台東館で、日販と中三エス・ティが共同で開催した商談会「Discover New Items 2025 Summer」が盛況のうちに実施されました。このイベントには、初出展の7社を含む、合計100社の文具メーカーが新商品やトレンド商品などを出展。会場には450名もの書店および文具店の関係者が訪れ、活発な商談が行われました。
商談会の内容と出展商品
日販は、自社オリジナルの文具・雑貨ブランドを展開する「Komamono Lab」ブースを中心に、季節商品や環境配慮型アイテムを展示しました。具体的には、読書を楽しむためのアイテムを揃えた「Book with...」や、環境意識を反映させた商品を集めた棚など、多岐にわたる商品ラインナップが特徴でした。特に、「淡色女子」と名付けられた淡いカラーの文具が集められた棚は、トレンドを意識した展示となり、多くの来場者の注目を集めていました。
また、日販グループの学研ステイフルからは、「くらはしれい」シリーズの文具や新しい「SHIROita(シロイタ)」シリーズが披露され、そのデザインと機能性が高く評価されました。これらの商品は、文具としての実用性はもちろん、デザイン性にも優れており、顧客のニーズにも応えるものとなっています。
開会の挨拶
商談会の冒頭、日販の代表取締役社長である富樫建氏が挨拶を行いました。彼は、近年の持続可能性の重要性に触れ、日販グループが進めている「ESG経営」について紹介しました。特に、使用する什器を環境に配慮した素材に変更する取り組みを強調し、これからも持続可能な未来を創るために努力する姿勢を示しました。
富樫社長は、2023年3月から2025年5月までの27か月間にわたって、書店における文具の売上が前年を上回っていることにも触れ、文具市場の力強い存在感を感じていることを述べました。彼は、商談会を通じて文具と書店の連携強化を図り、さらなる成長を目指すと語りました。
続いて、株式会社サクラクレパスの代表取締役社長である西村彦四郎氏が登壇し、文具メーカーとしての視点から商談会の重要性を語りました。彼は、書店が文具を購入する場所としての地位を確立していることや、文具と本との親和性を強調し、この商談会が新たなビジネスチャンスの創出につながることを期待して締めくくりました。
会場の雰囲気
会場内は、新商品がずらりと並ぶ中で、参加者間の活発な商談が交わされていました。特に、日販のオリジナルブランド「Old Resta」の展示は、来場者に新たなインスピレーションを与えるものでした。商談会は、参加者同士の意見交換や、新たなコラボレーションの場としても機能していたことが印象的でした。
このように、日販と中三エス・ティによる商談会は文具業界の未来を見据えた重要なイベントとなりました。今後の展開にも期待が高まります。