ジェーン・バーキン永遠のファッションアイコン
2025年9月18日、株式会社河出書房新社から、ファッションと音楽の象徴であるジェーン・バーキンに関する新たな書籍『ジェーン・バーキン永遠のファッションアイコン』が発売される。著者はフランスの著名ファッションジャーナリスト、ソフィ・ガシェで、翻訳は東野純子が担当する。この本では、彼女が愛用した加拿のファッションアイテムを時系列で追って、そのスタイルの背後にある歴史や背景を紹介する。
永遠のフレンチシック
ジェーン・バーキンは、1960年代から世界中で親しまれているファッションアイコンであり、彼女が持つシンプルでありながら洗練されたスタイルが多くの人々に影響を与えてきた。本書では、彼女のトレードマークとも言えるアイテム、例えばエルメスの「バーキン」バッグや、ボヘミアンスタイルのミニドレスが取り上げられ、彼女の個性豊かなファッションセンスが鮮明に描かれる。
追憶のポートレート
この本の特徴は、各ページに掲載された美しいポートレートである。これらの写真は、その時代ごとの彼女のスタイルを鮮やかに写し出しており、読者は時代を超えて彼女の魅力を感じ取ることができる。また、各アイテムにまつわるエピソードも紹介されており、彼女の生活や思考を知る手助けをするだろう。
ジェーンの言葉
バーキン自身の言葉も本書に散りばめられており、ファッションへのアプローチや彼女の人生哲学が垣間見える。彼女はかつて「私はファッショニスタではないし、服をたくさん持っているわけでもない。ただ、自分が本当に好きなものを知っているだけだ」と述べており、彼女のスタイルが単なる流行を超えたものであることを明らかにしている。
ジェーン・バーキンのアイコニックなスタイル
1.
ボヘミアンルック: インディアン風のドレスにボヘミアンシックなアクセサリーを合わせたスタイルは、60年代の自由な精神を象徴している。
2.
メッセージTシャツ: 映画『ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ』のタイトルを使用したTシャツは、彼女の独自の感性を表現している。
3.
カーゴパンツ: ジェーンはオーバーサイズのカーゴパンツにタンクトップやシャツを合わせることで、快適さとスタイルを両立させた。
4.
エルメスの「バーキン」バッグ: 彼女はこのバッグの中に多くの個人的なアイテムを詰め込みながらも、自分ならではのスタイルでカスタマイズして愛用していた。
自伝的作品『ジェーン・バーキン日記』
また、本書にはバーキンの自伝的作品『ジェーン・バーキン日記』の情報も含まれており、彼女の深い内面や日常生活が垣間見える。この日記は、彼女が11歳から書き綴ってきたもので、ファッションアイコンとしての顔の裏にある彼女の人間らしさを感じさせる重要な作品である。特筆すべきは、彼女が1998年から2019年にかけて自身の日記を読み返し、詳細なコメントを追記したことで、より深い理解を得られる内容となっている。
ジェーン・バーキンの影響
ファッション界におけるバーキンの影響は計り知れず、彼女が好んだスタイルは多くのデザイナーやファッション愛好者にインスピレーションを与え続けている。彼女のスタイルはシンプルでありながら、常に洗練された印象を残しているのだ。バーキンの影響を受けたファッションは、今もなお色褪せることがない。
2023年に惜しくも旅立ったバーキンの功績を振り返り、彼女の愛したファッションやスタイルについて考える本書は、ファッション愛好者のみならず多くの人々にとっての必読書となるだろう。