ルイ・ヴィトンが新たに発表するコーヒーテーブルブック『From Louis to Vuitton』
ルイ・ヴィトンとアスリーヌ社が共同で刊行した新たなコーヒーテーブルブック『From Louis to Vuitton』が、メゾンの壮大な歴史を伝えています。この書籍は、アルチュール・ドレフュスによる執筆で、ルイ・ヴィトン会長兼CEO ピエトロ・ベッカーリの序文が寄せられています。この本は、創業から現代に至るまでのルイ・ヴィトンの物語を視覚的に描き出しており、まさに読む者を魅了する作品です。
メゾンの歴史を紐解く
本書では、ルイ・ヴィトンの14歳の若さで旅立ったアンシェ村から、パリに至るまでの冒険が描かれています。そして、メゾンがどのように革新と伝統を融合させ、時代を超えた作品を生み出してきたのかを解説します。320点以上の図版と、メゾンの創業年1854年にちなんだ54の言葉が詰め込まれた406ページは、どのページからでも楽しむことができる内容となっています。
豊かな内容
『From Louis to Vuitton』は、歴史的なアトリエや、そこに隣接するヴィトン家の邸宅「アニエール」を取り上げ、また「ルイ1世」などの章を通じて、メゾンの冒険に光を当てています。本書ではメンズ、ウィメンズファッション、レザーグッズ、タイムピース、ジュエリー、フレグランスなどの製品が取り上げられ、これらを扱う店舗の建築的な美しさについても詳述されています。
また、歴代のアーティスティック・ディレクターの貢献にも焦点が当たり、各時代における革新の物語が語られます。さらに、旅に関する哲学や、ルイ・ヴィトンが目指す「旅の真髄」の象徴としての陸・海・空の旅についても、深く掘り下げています。
環境への取り組みとスポーツとの関わり
本書では、ルイ・ヴィトンの気候変動対策に対するコミットメント、またアメリカズカップやF1®とのパートナーシップ、世界中で開催される展覧会についても触れています。これにより、メゾンがどのようにして現代のトレンドに対応しているかが浮き彫りとなります。
美しいデザイン
ダミエパターンのケースと、鮮やかなイエローの表紙が特徴のこの本は、フランス語版、英語版が2025年11月3日に、日本語版と中国語版は12月初旬に販売される予定です。価格は通常版が29,700円(税込)で、リミテッドトランクエディションも数量限定で発売されます。
アルチュール・ドレフュスとアスリーヌの背景
著者アルチュール・ドレフュスは、ファッションに関する豊富な執筆歴を持つフランス系スイス人の作家です。これまでに数多くの国際的なメディアに寄稿しており、特に『Vogue』では名だたるアーティストやデザイナーへのインタビューが評価されています。
アスリーヌ社は、パリで創業したラグジュアリーブランドで、文化を専門とする出版社として数多くの作品を世に送り出しています。
結論
『From Louis to Vuitton』は、ルイ・ヴィトンの歴史的な魅力に加え、現代社会における意義をも提供する一冊です。これを手に取ることで、フォトジェニックなビジュアルとともに、メゾンの深い哲学や価値を感じることができるでしょう。新たな視点でルイ・ヴィトンの世界を探求するための、まさに必携の書と言えます。