漫画「放課後ていぼう日誌」とのコラボが始動!
熊本県葦北町での海洋ごみ削減プロジェクトが、人気漫画「放課後ていぼう日誌」とのコラボレーションにより、注目を集めています。この活動は、一般社団法人くまもと海のミライによって行われ、海を守るための新たな取り組みが進められています。
漫画の舞台と地域との関係
「放課後ていぼう日誌」は、特に釣り愛好者から愛される作品で、その舞台となる芦北町は、美しい海に囲まれ、多くの人々にとって憩いの場となっています。この地方では、過去一年間にわたり、陸に打ち上げられた海洋ごみの回収活動が行われており、その啓発も行われてきました。今年度はこれをさらに進め、地元の高校生たちと協力し、海へ漂流したごみの回収やその経路調査にも挑戦しています。
漂流ごみ回収機の導入
このプロジェクトでは、オーストラリア製の漂流ごみ回収機「シービン」が導入されました。この回収機は、芦北町の漁港で2025年12月まで運用され、週ごとに集められたごみの種類や量を調査します。また、この場所では、漫画の作者である小坂泰之先生による新しいイラストを使用した看板も掲示されており、プロジェクトの認知度を高めています。
経路調査でごみの行方を追う
漂流ごみの調査では、芦北町周辺の七つの河川にGPS搭載のボトルを放流し、その経路を一ヶ月かけて調べていきます。これにより、町がどのようにしてごみを海に流出させているのかを把握し、問題解決への道が見えてくることでしょう。
拾い箱設置でさらに啓発
さらに、芦北町内の4ヵ所にはオリジナルデザインの拾い箱が設置されており、こちらにも「放課後ていぼう日誌」のイラストが使用されています。この拾い箱は、日常的なごみ拾いを促進し、海洋ごみ削減のメッセージを広めるための重要な役割を果たします。集められたごみのデータをもとに、芦北町沿岸の海洋ごみの状態をマッピングし、具体的な対策を講じることが期待されています。
プロジェクトの目的
この取り組みは、日本財団の「海と日本プロジェクト」の一環として行われ、国民一人ひとりに海洋ごみ問題を身近なものとして考えてもらうことを目指しています。海洋ごみの削減は、単なる地域の問題ではなく、全体の未来に関わる重要なテーマです。これにより、海を未来へ引き継ぐためのムーブメントが広がっていくことでしょう。
イベント概要
プロジェクトの具体的な設置期間や場所については以下の通りです。
- - 漂流ごみ回収機設置期間: 2025年9月12日(金)~12月下旬予定
- 設置場所: 計石港(佐敷港)、田浦港
- - 漫画コラボ拾い箱設置期間: 2025年9月8日(月)~12月下旬予定
- 設置場所: 御立岬海水浴場、鶴ケ浜海水浴場、女島埋立地、フィッシングショップてんぐや
このプロジェクトを通じて、人々が海を守るために行動を起こし、より良い未来を築くことが期待されています。