東京ガーデンシアターでの避難訓練コンサートが854名を集めた成功事例

東京ガーデンシアターでの避難訓練コンサート

2025年6月3日、東京都江東区の「東京ガーデンシアター」にて、初めて観客を交えた避難訓練が開催されました。このイベントには延べ854名が参加し、実際の場面を想定したリアルな防災体験を通じて、高い防災意識の重要性を学ぶ貴重な機会となりました。

初めての観客参加型訓練

「東京ガーデンシアター」は、年間240公演を行うイベントホールです。防災体制の強化に日々努める同施設において、今回の訓練は観客が実際に参加する形で進行されました。これまでの内部訓練だけでは実現できなかった臨場感のある避難誘導の体験が、来場者から高い評価を得ることに成功しました。

参加者の98％は、「また参加したい」と回答しており、訓練を通じて得た気づきや自分自身の備えの重要性を実感したようです。さらに、来場者の半数以上が東京都江東区以外からの参加者だったことから、防災への関心が広がっていることも示されています。

多角的な訓練の効果

当日の訓練では、東京消防庁と協力し、地震や火災のシナリオを想定した音響や視覚効果を取り入れ、実践的な避難誘導を行いました。来場者に向けて防災意識を高める貴重な機会となり、東京消防庁の音楽隊やカラーガーズ隊による演奏も大きな盛り上がりを見せました。

地域の協力も

住友不動産商業マネジメント株式会社の河島直人氏は、この取り組みが多様な立場の人々、例えば幼稚園の子供たちや高齢者も参加できるよう工夫されていることを強調しました。これにより、リアルな訓練の中で災害時におけるさまざまな課題や改善点が浮き彫りになり、従業員の危機対応能力向上にもつながったと述べています。