新たな歌舞伎の魅力に迫る！中村勘九郎と七之助の鼎談

新たな歌舞伎の魅力に迫る！中村勘九郎と中村七之助の鼎談

2025年に開催予定の「中村勘九郎中村七之助錦秋歌舞伎特別公演」への期待が高まっている中、ある特別な鼎談が行われました。中村勘九郎、中村七之助、そして上田秀一郎の3人がこれまでの共演を振り返りつつ、今回の公演への意気込みや見どころについて語ります。彼らの豊かな経験や情熱を通して、歌舞伎の魅力が新たな形で紹介されることでしょう。

出会いと共演の思い出

鼎談は、皆がどのように出会ったかを振り返るところからスタートしました。上田秀一郎は、2008年に初めての共演を果たした際の緊張感を思い出しながら、「その時は本当に緊張していましたが、勘九郎さんと七之助さんがとても馴染んでいて、心強かったです。」とコメント。中村勘九郎は、「上田さんは本当の“人たらし”で、初対面のはずなのにすぐに仲良くなったのが印象的でした。」と続けます。

特に2011年の博多座での公演は忘れがたい出来事で、勘九郎は「父に代わって出演した時、上田さんの太鼓のリズムが舞台を支えてくれ、新たな表現が生まれた瞬間を大切にしています。」と語ります。こうした経験が、彼らの深い絆を築いているのです。

錦秋歌舞伎特別公演2025の見どころ

「錦秋歌舞伎特別公演2025」は、これまでの公演と異なる新たな形で進化を遂げると、勘九郎が力強く語ります。「長唄の囃子方も加わり、上田さんの太鼓ソロも取り入れる予定です。新しい作品として、全く新しい表現に挑戦します。」と自身の楽しみにも触れました。

また、中村七之助は、彼が演じる『元禄花見踊』について、「華やかで歌舞伎入門にも最適な演目です。初心者にも楽しんでもらえるような舞台を目指しています。」とコメント。上田さんも「太鼓ソロでの演奏は、『光の道標』で、観客の心に寄り添う演奏を届けたい」と語気を強めます。

巡業への想い

全国を巡るこの公演は、歌舞伎に触れたことのない人々に出会う大切な機会だと、勘九郎は熱く語ります。「私たちが出向くことで、劇場に足を運ぶのが難しい方々にも歌舞伎の魅力を伝えたいのです。」このような理念が、彼らの活動の根幹にあることが伝わってきます。

また、巡業の楽しみとして、上田さんが「サウナ巡業」と称するサウナ探しや、七之助が「整った後の一杯」を楽しみにする様子も、彼らの親しみやすさを感じさせます。

期待に応えるメッセージ

鼎談の締めくくりとして、勘九郎は「異ジャンルの融合から生まれるエネルギーを体感してください。」と期待を寄せます。七之助は、「舞台と客席が一体になる瞬間を楽しんでほしい。」と語り、上田さんも「太鼓の響きで心を灯す舞台を目指す」と意気込みを示しました。

公演の詳細についてはオフィシャルサイトをご覧ください。歌舞伎の新たな一幕が待ち遠しいかぎりです。