翔泳社の『7日間でハッキングをはじめる本』が名誉の受賞
株式会社翔泳社が発表した『7日間でハッキングをはじめる本 TryHackMeを使って身体で覚える攻撃手法と脆弱性』が、「ITエンジニア本大賞2025」の技術書部門大賞を受賞しました。この賞はITエンジニアが推奨する優れた技術書・ビジネス書を対象にしたもので、読者の投票と専門家のプレゼンテーションによって選出されます。
今回の受賞は、著者の野溝のみぞう氏が登壇し、ハッキングの魅力を多くの人に伝えたいという情熱を持ってプレゼンを行ったことが大きな要因となりました。彼は、セキュリティの楽しさや重要性を訴え、特にサイバー攻撃が増加する現代において、誰もが簡単にハッキングを学ぶ必要性を強調しました。
書籍の特徴と内容
『7日間でハッキングをはじめる本』は、初学者でも簡単に始められるよう設計されています。特に「TryHackMe」というWebサービスの活用によって、セキュリティに関する基礎知識を短期間で学ぶことができます。章ごとにハッキング技術が段階的に習得できる内容になっており、7日目には実際にハッキングを体験することが可能です。
ハッキングを通じてセキュリティを理解
この本では、ハッキングを学ぶことで攻撃者の視点を理解し、セキュリティ対策を考えるきっかけが得られます。著者は、「攻撃者の考えを知ることで、逆に防御策を効果的に考えることができる」と述べており、実践的かつ理論的なアプローチから期待される効果を示しています。
学習のフロー
1.
1日目:基本的な準備と脆弱性の理解
まず初めに、ハッキングを行うにあたっての基礎知識や環境設定について学びます。これにより、実際の体験にスムーズに移行できます。
2.
2日目:ネットワーク脆弱性について
ネットワークの脆弱性を知ることで、実際の攻撃シミュレーションに向けた準備を進めます。
3.
3日目:実際の攻撃手法の学習
攻撃手法を理解し、具体的な実践へと進みます。
4.
4日目:セキュリティ対策の講義
ハッキングの手法だけでなく、実際のセキュリティ対策についても学びます。
5.
5日目:攻撃者の視点から分析
攻撃者の行動や思考を知ることで、より効果的な防御策を構築します。
6.
6日目:ケーススタディ
実際の事例をもとにした学習を通し、実践力を高めます。
7.
7日目:実践的なハッキング
一連の流れを経て、実際にハッキングを体験する日です。初学者でも安心して取り組むことができる内容となっています。
書籍情報
この革新的な書籍は2024年の08月28日に発売予定で、A5サイズで312ページというボリュームがあります。また、定価は2860円(税10%込み)。
書籍は全国の書店やオンラインストアで購入可能です。
終わりに
最後に、ハッキングやサイバーセキュリティは難しいと考える人が多い中、本書はその敷居を下げ、読者に新たな視野を与える一冊と言えるでしょう。翔泳社の取り組みを通じて、多くの人々がサイバーセキュリティに関心を持ち、さらに深く学んでいくことを期待しています。