楳図かずおが監修した「ゾクこわい本」シリーズ待望の刊行
2025年5月23日(金)、株式会社KADOKAWAから、ホラー漫画の巨匠・楳図かずおが監修したシリーズ「ゾクこわい本」が刊行されることが発表されました。生前最後の企画として多くの期待が寄せられるこのコミックスは、二冊同時に発売され、作品ファンにとって待望のニュースです。
「ゾクこわい本」シリーズの魅力
本シリーズでは、楳図かずおが存命中に作品選定やシリーズ名に関与したことが特筆されています。ただ、残念ながら体調の影響で巻末企画として考えられていた楳図自身の作品解説は実現しませんでしたが、その代わりに、中野晴行氏による解題が掲載され、さらに特別企画「UMEZZ写真館」では若き日の貴重な写真や、未収録の美麗な扉絵が収められます。
今後の巻でも豪華な卷末企画が予定されており、ファンにはたまらない内容が盛りだくさんです。
裝丁は「こわい本」シリーズでおなじみの吉田ユニ氏が手がけた美しいデザインで、作品の魅力を一層引き立てています。
『ゾクこわい本1 赤んぼ少女』のあらすじ
「ゾクこわい本1 赤んぼ少女」では、洋館の天井裏でひっそりと生きる少女タマミが主人公。安らぎを求める少女は、施設から引き取られた実の娘の幸せそうな姿に嫉妬し、復讐に駆られる様子が描かれています。戦国時代の姫の影となる村娘の物語「影姫」と共に、愛と恐怖が交錯する壮大な物語が展開されます。
『ゾクこわい本2 奇跡』のあらすじ
一方で「ゾクこわい本2 奇跡」では、山へ行ったまま帰らない夫を待つ妻の姿が描かれます。二人の愛情を基に運命の奇跡が呼び起こされ、さらにNASAの海王星ミッションに挑む息子と母の絆が描かれる傑作短編「霧の中へ」が収められています。
この他にも、家族愛をテーマにした全13編が収録されており、家族の苦悩や喜びに迫る物語が皆様を待っています。
次回刊行の予定
今後の刊行予定では、シリーズを2カ月ごとに2冊ずつ発行する計画があり、次回は2025年7月に3巻と4巻が同時発売される予定です。
購入特典キャンペーン
また、リアル書店で全巻を購入した方には、応募者全員に「楳図かずお追悼メモリアル色紙」をプレゼントするキャンペーンが行われます。対象期間中にレシートをKADOKAWAアプリに投稿することで、ファンの皆さんにも特別なプレゼントが用意されています。
この「ゾクこわい本」シリーズは、楳図かずおにとっても特別な作品です。彼の遺志が込められた珠玉の作品集を、ぜひ手に取って感じていただきたいと思います。
著者プロフィールとその影響
楳図かずおは1936年に生まれ、小学校4年生から漫画を描き始め、数多くの名作を生み出した日本のホラー漫画の巨匠です。その作品は今も多くのファンに支持されており、彼の影響を大きく受けた多くの後進もいます。ゴシックな美しさと人間の心理を深く掘り下げた彼の作品は、ホラージャンルだけでなく、漫画界全体に多大な影響を与えてきました。彼の足跡は、今後も新しい創作に繋がっていくことでしょう。
本日は、楳図かずおの新刊『ゾクこわい本』シリーズがどのように彼の作品世界を受け継いでいるのか、期待を込めてお届けしました。ぜひ、その魅力を堪能してください。