『ゆるこもりさんのための手帳術』全国寄贈プロジェクト
これは一見すると単なる手帳の本ですが、その背後には多くの人々が抱える“見えない生きづらさ”を支えるための計画があります。『ゆるこもりさんのための手帳術』は、特に生きづらさを感じている全ての人に寄り添うために作られた一冊です。著者の熊野賢氏が、これまでの経験を元に、この手帳術を編纂しました。
誰もが感じる生きづらさ
朝、起き上がれなかったり、日常の予定を立てることに恐怖を感じたりすることは、多くの人に共通する悩みです。同様に、支えを必要とする家族も、こうした状況に直面することが少なくありません。このプロジェクトは、そんな生きづらさに寄り添うために、全国の就労支援団体や教育機関、医療機関に手渡されることを目指しています。
手帳術の魅力
本書は、「書けなかった日も、だいじょうぶ」と優しく語りかけるスタイルが特徴です。自分の気持ちや体調をうまく記そうとせずに、思いのままに綴ることで、心の声をしっかりと受け止める練習ができます。この手帳術は、実際に支援を受ける当事者と共に使用してきた実績があり、彼らの生き方にポジティブな変化をもたらしてきました。具体的には、朝起きられなかった人が少しずつ生活リズムを取り戻したり、感情の波に対して客観的に向き合えるようになったり、自分ができていることに気づく手助けをしてくれています。
クラウドファンディングの概要
この手帳術を必要としている全ての人に届けるための全国寄贈プロジェクトが開始されました。
- - プロジェクト名: 「ひとりじゃないよ」を手渡す。やさしい手帳の全国キャラバン
- - 募集期間: 2025年8月31日〜10月5日
- - 目標: 全国100拠点へ1400冊の寄贈
- - 寄贈予定先: 就労支援事業所、学校図書館、心療内科などの施設
詳細は、
こちらの支援サイトをご覧ください。
熊野賢の想い
このプロジェクトを提案した熊野賢氏は、かつて起立性調節障害によって不登校を経験した異色の背景を持ちます。彼自身が苦しみながらも、同じような経験を持つ人々の居場所をつくるために福祉事業所を立ち上げ、現在は約1000人の利用者を支えるネットワークを育てました。本書には、彼が7年間かけて編纂した、当事者や支援員とともに作り上げたやさしい記録の方法が詰まっています。全国へ安心のバトンを手渡すため、今回のクラウドファンディングが立ち上がったのです。
応援の呼びかけ
「どうしても今日も、動けなかった」と思った日々や、「まだ何もできてないけど、生きてるだけで偉い」と感じる瞬間があることを忘れないでほしい。このプロジェクトは、単なる本の寄贈ではありません。生きづらさを感じている全ての人が、少しだけでも生きやすくなるための挑戦です。温かいご支援や取材をお待ちしております。