科学の楽しさを発見!話題の書籍『めくってオモロい マジすか科学』
発売から2か月で3刷を記録した『めくってオモロい マジすか科学』。この新しい科学本は、難解な数式や理論ではなく、ユーモアと驚きに満ちたトリビアを通じて、読者に科学の魅力を伝えます。編集を手がけたのは、理系の監修を専門とする尾嶋好美さん。著者のこざきゆうさんの明快で楽しい文体が、科学を身近に感じさせてくれます。
目を引くエピソードが目白押し
本書では、「実験中にうっかり鼻水をたらして大発見をした科学者」という信じがたい話を始め、数々の意外な発見が紹介されています。このエピソードは、イギリスの細菌学者フレミングが、偶然にも自らの鼻水が細菌に影響を与えることを発見した事例です。彼は鼻水を用いることで、殺菌作用のあるリゾチームを発見しました。このようなユーモラスで奇妙な実話が満載なのです。
更に、動物と人間の関係性を示すエピソードも興味深いものがあります。たとえば、ある時、野生シカと電車の衝突を防ぐためにライオンのうんこが利用されたことがあるのです。シカがその臭いを嫌がったため、一定の効果があったものの、周囲には強烈なにおいが広がり、最終的には試みが中止となりました。この話は、科学がどのように事実に基づいて非現実的な解決策を試みるのかを考えさせられるものです。
健康に関する意外な調査も
また、サントーリオという医学生が30年間自分の食事と排せつ物を量ったという逸話も収録されています。研究から得られた知見は、「うんことおしっこの重さは食べたものの半分以下である」というものであり、これは医療や生理的な理解に繋がる重要な発見です。読者は、こうした研究が一見バカバカしいものでありながらも、科学の真実を解明するための基礎に成り得ることを知ることができます。
宇宙人へのメッセージや光るブタ
宇宙の神秘にまで話が及びます。1970年代には宇宙人に向けたメッセージが記載された探査機が存在したことをご存知ですか?パイオニア10号と11号、ボイジャー1号と2号には、地球の音や各国の挨拶が記録されたレコードが載せられています。その後、了解のメッセージを待ち続けていますが、今のところ返事はありません。
さらに、オワンクラゲの遺伝子を用いた光るブタの話も印象的です。この技術は、病気治療に役立つ可能性を秘めています。細胞が光ることで病状を視覚的に把握できるというのは、未来の医療を左右する技術に他ならないでしょう。
科学への興味を引き出す
このように、『めくってオモロい マジすか科学』は、科学を学ぶことの楽しさを教えてくれる一冊です。お子さんにとっても、科学への興味の第一歩となることを期待しています。21世紀の新しい科学者が誕生するきっかけを、本書が提供するかもしれません。親子でともに笑いながら、科学の世界へ飛び込んでみてはいかがでしょうか?
書籍情報
- - タイトル: めくってオモロい マジすか科学
- - 監修: 尾嶋好美
- - 文: こざきゆう
- - 絵: 和田ラヂヲ/かるめ
- - 定価: 1,430円(税込)
- - 発売日: 2025年7月10日
- - ISBN: 978-4-05-206148-6
- - 発行所: 株式会社 Gakken
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