児童文学『煙のように消えるねこ』が登場!
2025年3月20日、株式会社徳間書店から新作児童文学『煙のように消えるねこ』が発売されました。本書は、少年サイモンが隣の庭に住む猫、そしてその周囲の不思議な出来事に心を動かされていく物語です。
あらすじ
サイモンは、お父さんとお母さんと共に、古い家に引っ越してきます。そこには裏庭があり、彼はその庭を遊び場としてとても気に入っています。古い庭は草やツタが生い茂り、木登りが楽しめるリンゴの木もあり、まさに冒険の舞台です。
ある日、サイモンは隣の庭を覗くと、ひとりのおばあさんが「ウィリアム」「シャーロット」と呼びかけながら花や草に話しかけているのを目撃します。おばあさんと目が合った瞬間、彼は木から落ちてしまいますが、それが物語の始まりでした。
次第にサイモンは、隣の庭で起きる不思議な出来事に気がつくようになります。その中で特に目を引くのが、ブルーという名の猫です。ブルーはいつも突然現れ、まるで煙のようにふわっと消えてしまいます。しかし、その猫には悲しい秘密が隠されているようです。
この物語は、ふしぎな猫とおばあさんを中心に、少年が様々な冒険を経て成長していく過程を描いています。読者は彼の目を通して、友愛や喪失、そして絆の重要性を感じ取ることができるでしょう。
挿絵とレビュー
本書には、イラストレーターの丹地陽子さんによる美しい挿絵がたっぷりと収められています。猫好きにはたまらないその絵は、物語の雰囲気を一層引き立てており、読者を温かい気持ちにさせます。
NetGalleyからは早速、様々な声が寄せられています。
- - 「人も猫も、そして植物もずっと在るんだと、ラストで思わず涙ぐんでしまった。」(教育関係者)
- - 「とても優しくて暖かくて、美しい物語だった。」(レビュアー)
これらの感想からもわかるように、本作は年代や背景を問わず広く受け入れられる内容となっています。
姉妹編『おもちゃ屋のねこ』
『煙のように消えるねこ』の姉妹編『おもちゃ屋のねこ』も好評発売中です。こちらは、女の子ハティが大おじさんの玩具屋での不思議な出来事を描いた作品で、絵は人気イラストレーターのくらはしれいが手掛けています。どちらの作品も、ねこを愛するすべての人に贈る、心温まる物語です。
作家情報
著者はリンダ・ニューベリー。彼女はイギリスで生まれ、作品の数々が高い評価を得ています。翻訳は田中薫子が担当しており、彼女も数々の児童書の訳書があり、その多くが人気を誇っています。
イラストを担当する丹地陽子は、美術大学出身の実力派イラストレーターで、児童書の他にも様々なメディアで活躍しています。
書誌情報
- - タイトル: 煙のように消えるねこ
- - 著者: リンダ・ニューベリー
- - 訳者: 田中薫子
- - イラスト: 丹地陽子
- - 発売日: 2025年3月20日
- - 定価: 1,650円(税込)
この新しい児童文学は、読者に心温まる感動を与えてくれることでしょう。興味がある方はぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。