青木美希著『なぜ日本は原発を止められないのか？』が貧困ジャーナリズム賞を受賞！

青木美希の新作が貧困ジャーナリズム賞に輝く

著者の青木美希さんが書いた文春新書『なぜ日本は原発を止められないのか？』が、2024年の「貧困ジャーナリズム賞」を受賞しました。この賞は、貧困問題に取り組む報道活動を表彰するもので、青木さんの作品はその真摯な取材により受賞が決定しました。

貧困ジャーナリズム賞の意義とは

この賞は、2007年に設立された「貧困ジャーナリズム大賞」の一部であり、貧困という社会問題の重要性を周知させることを目的としています。今回の受賞では、青木さんが「原発安全神話」と呼ばれる大手メディアが長年流布してきた誤情報に切り込んでいる点が評価されました。また、彼女は汚染水放出に対する漁業者の抗議や、避難者の現状など、隠された真実を明るみに出すための取材を続けています。

作品の内容

青木さんの著書では、原発の問題に関する様々な側面が取り扱われています。特に、原発の再稼働や識者たちによる「科学的」説明の背後にある利権構造を、具体的な事例と共に明らかにしています。メディアも加担する「言葉狩り」の実態を指摘し、真実が報道されにくい現状を浮き彫りにしています。

「村長」に見立てた内閣総理大臣や電力会社との関係を描き出し、政治とビジネスの癒着がいかに影響を及ぼしているかを述べています。青木さんは、ジャーナリズムの力で不正を暴く重要性を強調し、メディアが失っている精神を取り戻す必要性を説いています。

受賞コメント

受賞後、青木さんは「私の活動は多くの圧力を受けてきたが、それでも辛抱強く事実を伝え続けたい」とコメントしています。最近、日本政府が依然として原発事故の影響を無視し、新たな原発の建設を試みようとしていることに対して、強い警鐘を鳴らしています。彼女の声は、現在も多くの困難に直面している避難者たちのためのもので、ただの言説に終わらせないために活動を続けています。