昭和の名曲を再考する時間
5月14日の水曜日、夜8時から放送される「そのとき、歌は流れた」では、昭和を代表する名曲の誕生秘話を特集します。番組MCは太川陽介さんと吉川美代子さん。当日は小柳ルミ子と川中美幸という、歌のレジェンドが登場し、それぞれの名曲に込められた思いを語ります。
小柳ルミ子と『瀬戸の花嫁』
小柳ルミ子さんの代表曲である『瀬戸の花嫁』の誕生秘話は、非常に興味深いものでした。彼女によると、通常はメロディが先に完成し、その後に歌詞がつけられることが多いですが、この曲は作詞家の山上路夫さんと作曲家の平尾昌晃さんがそれぞれ別々に作成し、見事に融合した結果誕生しました。彼女はこの瞬間を「背中に電流が走った」と表現し、運命的な出会いだったことを強調しました。この絶妙な組み合わせが、作品に深い感情を吹き込み、今も多くの人々に愛される理由の一つになっています。
川中美幸の『ふたり酒』の深い物語
一方、川中美幸さんは名曲『ふたり酒』に込めた両親への思いを語ります。彼女自身が24歳のときに歌ったこの楽曲は、実は自身の物語ではなく、両親を想って書かれたものであると説明しました。歌詞の内容は「生きてゆくのがつらい」といった男性的な視点を持っていますが、彼女はそれを父母への想いに置き換えたといいます。この曲が大ヒットした背景には、母が曲を聴いて泣いたというエピソードもあり、川中さんはそれによってこの曲が広く受け入れられるだろうと感じたそうです。
興味深いのは、曲を初めて聴いたときの感動でした。彼女は「鳥肌が立った」と当時の気持ちを振り返り、曲の詞を朗読した瞬間に映画の映像が浮かんできたそうです。この感動が多くの人に伝わり、歌の魅力が高まる要因となったのでしょう。
名曲、そして母の日特集
番組では以下のような、母の日にピッタリな昭和の名曲も披露されます。
- - 田川寿美の『おかあさん』(森昌子)
- - 青山新の『円山・花町・母の町』(三善英史)
- - ベイビーブーの『前略おふくろ』(萩原健一)
- - 神園さやかの『秋桜』(山口百恵)
昭和の歌は、時代を超えて多くの人々の心に響き、思い出や感情を呼び起こします。母親への想いを込めた名曲たちは、この母の日に心温まる特集として放送されることでしょう。
番組概要
- - 番組名:そのとき、歌は流れた 時代を彩った昭和名曲
- - 放送日時:5月14日(水)よる8時~よる9時54分
- - 出演者:太川陽介(MC)、吉川美代子(MC)、富澤一誠(解説)、小柳ルミ子、川中美幸、青山新、おかゆ、神園さやか、田川寿美、ベイビーブー
この昭和の名曲特集を通じて、私たちが忘れかけていた大切な人への思いを再確認できるかもしれません。皆さんもぜひご覧ください。