今井書店が新たに発表したAIチャットボットでアプリ体験が向上

今井書店が新たなAIチャットボット機能を発表

山陰地域で書店事業を展開する株式会社今井書店は、2025年9月1日より自身の公式アプリ「BookStore」にAIチャットボット機能「サポリィ（Sappoly）」を導入した。これにより、アプリユーザーは素早く疑問を解決することが可能となる。

AIチャットボット「サポリィ」の概要

新たに提供される「サポリィ」は、アプリ内に蓄積されたFAQデータをAIが学習し、自動的に質問に応答できるシステムである。これまではユーザーが疑問を持った際には、店舗スタッフに直接聞くか、FAQリストから探し出する必要があったが、「サポリィ」の導入により、質問を打つだけで数秒で回答を得られる。これは、特に軽微な疑問を素早く解決するため、大幅な利便性向上となる。

導入背景と現状

BookStoreアプリはサービス開始から約1年半で、会員数が11万人を超え、山陰地域での浸透が進んでいる。しかし、同時に問い合わせも増加しており、スタッフにとっては業務上の負担が大きな課題となっていた。そこで、長年の開発を行っている株式会社コアモバイルから提案されたAIチャットボットの導入を決定し、「お客様の利便性向上」と「スタッフの負担軽減」という2つの目標を同時に実現することが可能となった。

今後の展開予定

ankが約1年半経過し、会員数が11万人を超える中、今井書店は今後の「サポリィ」を利用した展開をさらに進める方針だ。具体的には、アプリにおける質問応答機能のみならず、ユーザーが購入予定の本をチャットで送信することによって各店舗の在庫状況やそのジャンルの最新売上ランキングなど、多彩な応答機能を持たせ、ユーザーがより快適にお買い物を楽しめる環境づくりを目指す。

アプリ×AIの未来

AIチャットボットは、ユーザーが直面するさまざまな疑問に反応できるだけでなく、将来的には「欲しい本の在庫情報を直接店内の棚番号まで教える」「トレンド本の要約をする」など、様々なサービスの提示を構想している。さらに、ユーザーが曖昧なリクエストをした場合にも対応できるようになれば、まるで書店員が常駐しているような体験を提供できるかもしれない。