反万博の思想を巡る旅
2025-08-12 11:03:34

加藤好弘の再評価 唱える反万博の思想 全国巡礼イベントが始動

加藤好弘の再評価と反万博の思想



現代美術の世界で新たな注目を浴びる前衛芸術家、加藤好弘氏。彼とその集団〈ゼロ次元〉の活動が、いま全国巡礼イベントで振り返られる。彼の著作集『反万博の思想 加藤好弘著作集』の刊行を記念したこのシリーズでは、反万博の理念とその表現が多角的に探求される。

【イベント概要】



特に注目されるのが、万博が開催されている大阪での「反万博特集上映」イベント。3日間にわたり、加藤氏が監督した作品『いなばの白うさぎ』をはじめとした貴重な映像が上映される。この機会に、70年代の反万博運動とその文化的背景を考察する。また、上映前後には映画や美術、社会思想に詳しいゲストを招いたトークイベントもあり、参加者は様々な視点から反万博思想を学ぶことができる。

  • - 日程: 9月5日(金)~7日(日)
  • - 会場: シネ・ヌーヴォ(大阪市)
  • - 入場料: 1900円から1000円のプランがあり、詳細は公式サイトを参照。

【展示とシンポジウム情報】



また、東京では「前衛芸術と宗教からみた万博と反万博」展が開催される。この展示では1970年の大阪万博に対する反発や、当時の宗教的背景からの見解を資料を通じて提示。入り口で無料で学べるこの新しい視点は、加藤氏の業績と反万博の意義をさらに深めるものとなる。
  • - 日程: 9月30日(火)~10月11日(土)
  • - 会場: 和光大学附属梅根記念図書・情報館

さらに、名古屋で行われるシンポジウム「ゼロ次元と戦後名古屋の大衆文化を探る」は、加藤好弘が活動していた当時の文化やその影響を探る貴重な場となる。加藤氏が主催した芸術集団の複合的な影響を知る機会として要注目だ。
  • - 開催日: 10月25日(土)
  • - 会場: 名古屋造形大学ホール

【加藤好弘について】



加藤好弘氏は1936年に名古屋で生まれ、前衛芸術集団〈ゼロ次元〉を結成し、日本の戦後美術界に新たな風を吹き込んだ。万博を前にする時代に、「告陰」などの芸術家と共に反発し、反万博運動に挑んだ彼の作品は、戦後日本の文化的な背景を鮮やかに表現している。

本書『反万博の思想 加藤好弘著作集』の発売を機に、加藤氏への理解がさらに深化することが期待され、彼の業績がどのように現代美術に影響を及ぼすのか見逃すことができない。

加藤好弘氏の物語は、ただの過去の芸術作品を超え、現代社会への問いを投げかけ続けているのだ。彼の活動を知り、作品を体験することで、我々は新たな視点と感動を得られるはずである。ぜひ、各イベント参加を考えてみてほしい。


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