向坂くじらの新作小説が芥川賞にノミネート!
著名な文芸作品に輝く道の一歩を踏み出したのは、若き作家、向坂くじら氏の最新小説『踊れ、愛より痛いほうへ』です。この作品が第173回芥川龍之介賞の候補作に選出されたというニュースは、文学界に新たな波をもたらしています。
向坂くじらとは?
向坂くじら、愛知県生まれの若手作家は、詩人としても知られています。彼は2019年に詩集『とても小さな理解のための』を発表し、その後もエッセイや詩集を手掛けています。2024年には初小説『いなくなくならなくならないで』が第171回芥川賞候補にも選ばれ、続けて新作が芥川賞の候補に選ばれる快挙を成し遂げました。
最新作『踊れ、愛より痛いほうへ』の内容
『踊れ、愛より痛いほうへ』は、向坂くじらのデビューから2作目の小説で、2025年6月24日に株式会社河出書房新社から発売される予定です。物語は、主人公・アンノの内面の葛藤を描いています。幼少期に母親の胎内にいた「妹」を失ったという衝撃の真実を知った彼女は、次第に家族や愛に対して疑念を抱き始めます。高校生になった彼女は、友情や恋愛といった人間関係を拒絶し、自分の庭にテントを張って暮らし始めます。この作品は、血縁に基づかない「家ならざる家」の中で、愛がどのように描かれているかを深く掘り下げています。
選考委員の評価
この小説は、選考委員である渡邊英理氏からも注目されています。「血縁に依拠しない家ならざる家にこそ、愛の呪縛の彼方がほの見える。この小説は、別の形の愛を求めるあなたへの過激な恋文だ」という彼女の言葉は、この作品の奥深いテーマ性を印象づけています。
芥川賞選考の日程について
第173回芥川賞の選考会は2025年7月16日に開催されます。果たして、向坂くじらは再び受賞の栄冠を手にすることができるのでしょうか。その結果が待たれます。今後の文学界の動向から目が離せません。
書籍情報
- - 書名: 踊れ、愛より痛いほうへ
- - 著者: 向坂くじら
- - 仕様: 46判/上製/136ページ
- - 初版発売日: 2025年6月24日
- - 価格: 1,870円(税込)
- - ISBN: 978-4-309-03970-1
電子書籍版も同時発刊予定です。ぜひご期待ください!
このように向坂くじらの作品は、今後の文学シーンにおいてますます重要な役割を果たすことでしょう。物語の中に潜む深いテーマに心を打たれるファンが多い彼の作品は、これからも多くの読者を魅了し続けることでしょう。