出雲国風土記新刊
2025-05-09 13:10:36

『出雲国風土記』研究の集大成が一冊の本に!

『出雲国風土記』研究の集大成が一冊の本に!



島根県古代文化センターが約30年にわたる研究の成果を結集した書籍、『出雲国風土記』がこの春、新たに発売されます。この貴重な一冊は、古代出雲の歴史や文化を探求する上で、欠かせない資料となることでしょう。

引き継がれる知識の集成


この書籍は、専門的な内容を求める読者だけでなく、広く出雲の歴史に興味を持つ人々に向けて、より読みやすく、使いやすい形に再編集されています。もともと刊行された『出雲国風土記‐地図・写本編』(令和4年)が基盤となっており、それに続き、『出雲国風土記‐校訂・注釈編‐』(令和5年)からの重要なエッセンスが盛り込まれています。いわば、出雲への理解を深めるための、まさに「宝箱」と言えるでしょう。

本書の特徴


1. 精緻な校訂と分かりやすい注釈
736ページの専門書を基にした、読み下し文やその注釈が明確に再構成されています。専門的な内容がわかりやすく説明されているため、初めて出雲の歴史を学ぶ方にも対応しています。

2. 原文と解説の収録
原文をきちんと収録し、さらにその成立の背景や特徴、写本にまつわる解説や論考も掲載されています。これにより、単なる読み物としてだけでなく、さらなる学びを促す内容となっています。

3. 新たな解釈や比定地の提供
長年にわたる研究の成果が詰まった本書には、新しい視点での解釈や比定地の情報も多数含まれています。これにより、出雲の地形や文化を多角的に理解することができます。

4. 便利な索引と地図の収録
学習や研究のための索引が用意されており、さらに出雲国全体の地図も付録として収載されています。これによって、記載された地名を視覚的に捉えやすくなっています。

出雲国風土記について


「出雲国風土記」は奈良時代に完成した、いわば古代出雲地方の地誌です。各郡について詳細に記載されており、国や郡、寺社の位置、自然環境、さらには神話や伝承に至るまで、多岐にわたる情報が含まれています。特筆すべきは、全国で編纂された風土記の中で唯一、ほぼ完本として残っている資料である点です。

本書には、古代人の思考や風俗、さらには地域の自然環境と文化の交差点を感じることができる内容が記されています。読むことで、現代の我々が忘れてしまった何か大切なものを再発見できるかもしれません。

書籍情報


書名:『出雲国風土記』
刊行:島根県教育委員会
編集:島根県古代文化センター
販売:ハーベスト出版
定価:1,650円(本体1,500円+税)
ISBN:978-4-86456-546-2
体裁:四六判、228ページ、並製本
発売日:令和7年5月1日

全国の主要書店やネット書店でも取り扱っていますので、興味のある方はぜひ手に取ってみてください。特に、出雲に興味を持つ方や歴史好きな方にはお勧めできる一冊です。

オンライン購入・詳しい情報



この機会に、古代出雲の豊かな文化と、そこに生きた人々の想いを感じてみてはいかがでしょうか。


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