新たな発見に満ちた飛鳥・藤原の宮都
世界遺産登録へ期待の高まる飛鳥・藤原の宮都
奈良県の飛鳥時代の遺跡群「飛鳥・藤原の宮都」が、2026年6月に行われる世界遺産委員会での登録が期待されています。この歴史的な背景とともに、注目を集めているのが最近発表された書籍『徹底踏査飛鳥・藤原の宮都』です。この本は、考古学者であり観光ガイドとしても活躍する来村多加史氏によるもので、発売からおよそ1か月足らずで早くも増刷が決定しました。
異色の研究者が手がける考古学の新たな視点
来村氏は、地上に残る古代の痕跡に着目し、様々な仮説を立てながら飛鳥・藤原の宮都の謎を解き明かそうとしています。彼のアプローチは、単に過去の文献を調べるだけではなく、自ら現地を歩き回り、実地の観察を行いながら考古学的な知見を広げていく「踏査」と呼ばれる方法を使っています。
本書の構成と内容
本書は、五つの章から成り立っており、各章で考古学者としての視点を交えた分析が展開されます。例えば、第一章では飛鳥の石造物に秘められた謎を解き明かし、第二章では古代官道の特徴を考察。第三章では「狂心渠」に焦点を当て、その歴史的意義を探ります。さらには、藤原京の理念や飛鳥陵墓区の風水に関する掘り下げも行われ、読者は古代の都市設計に込められた知恵や美意識を感じ取ることができます。
誰でも楽しめる考古学の魅力
この書籍の特色は、専門的な知識を持たない一般の読者でも楽しめる仕掛けが施されている点です。各章の冒頭には考古学者が論理を展開する際に使用する技術を紹介し、読者は自身が考古学者になった気分で謎を解く過程を体験できます。古代の歴史や文化に対する興味を喚起するだけでなく、学びながら新たな視点を得ることができるのです。
メディア出演とコラボレーション
また、来村多加史氏は奈良観光コンシェルジュのJUNさんのYouTubeチャンネルにも登場し、金石文化の魅力を伝える対談動画を公開しています。こちらでは飛鳥の石造物について詳しく解説されており、映像を通じてさらに理解を深めることができます。
購入情報
本書『徹底踏査飛鳥・藤原の宮都』は、NHK出版から2026年5月11日に発売され、272ページ、定価は1,980円(税込)です。現在、書店やAmazonなどで予約が受付中です。興味のある方は、ぜひ手に取ってみてください。
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今後、世界文化遺産へ登録が進む中でこの地域の考古学の重要性はますます高まるでしょう。来村多加史氏の研究を通じて、飛鳥・藤原の宮都の魅力に触れてみてはいかがでしょうか。