ヤマザキマリ氏が母への手紙を寄稿した新書が刊行

ヤマザキマリ氏の思いが詰まった書籍の刊行

2025年3月31日、株式会社鎌倉新書から、新たな書籍『今は亡きあの人へ伝えたい言葉9』が発行されます。この本には、一般公募で寄せられた「今は亡きあの人へ伝えたい言葉」の手紙コンテストの入賞作品が収められています。今回でシリーズは第9弾を迎え、これまでの累計応募数は1万通を超えています。

このプロジェクトは2010年に始まり、全国から寄せられた手紙の数々は、喪失を乗り越え、今を大切に生きる人々の思いを表現しています。本書には、家族や友人、恩師、ペットに宛てた多様なラブレターが含まれており、彼らとの忘れがたい思い出を共有する機会を提供します。特に、昨冬には初めての授賞式と朗読イベントを開催し、入賞作品が実際に朗読され、多くの人の感動を呼びました。

ヤマザキマリ氏の特別寄稿

この新書には特別寄稿も掲載されています。著名な漫画家であるヤマザキマリ氏が、“亡き母への手紙”を書き下ろしました。ヤマザキ氏は、20代の若き頃にフィレンツェで経験した苦しい生活について綴り、その中で母に宛てた手紙と母の返信のエピソードを描写しています。「母に宛てた手紙は、あの頃の私から、母への返事です」とのコメントが印象的です。彼女は、普段口には出せなかった想いを手紙という形式で表現し、深いメッセージを届けています。

手紙の中には、母が自らの不安を和らげようと祈り続けていた思いも記されています。こうした深い感情が、読む人々の心に響き共鳴することでしょう。

書籍の詳細

- 書名: 今は亡きあの人へ伝えたい言葉9
- 編集者: 「今は亡きあの人へ伝えたい言葉」実行委員会
- 出版社: 株式会社鎌倉新書
- 発売日: 2025年3月31日（月）
- 定価: 1,760円（税込）
- ISBN: 978-4-907642-43-3
- 購入リンク: Amazon

終活の大切さ

超高齢社会が進む中、終活はますます重要なテーマとなってきました。人生を振り返り、大切な人々とのつながりを思い出すことで、後悔のない一歩を踏み出すきっかけを提供することが、このプロジェクトの目的です。毎年のコンテストを通じて多くの人の心がつながり、支え合えるコミュニティが築かれています。

この書籍が、亡き人への想いを寄せながら自身の心に向き合う大切な機会となることを願っています。言葉は時を超えて残り、読者の心に静かに響くことでしょう。終活の理念や大切さに触れることで、自らの“生”と向き合うことができる一冊となることでしょう。