荒井和樹さんが語る新しい共同体自治の価値とは?
2025年12月6日(土)、名古屋市で行われる東大手サロン第80回「『能力社会から共同体自治へ』出版記念講演会」。著者である荒井和樹さんを迎え、能力主義や成果主義によって生じる社会的課題に対し、どのように新しい価値観を構築するかを共有する機会です。
講演会の背景
都市部での生活や学校生活では、しばしば能力や成果によって人々が評価され、序列化される傾向があります。その結果、若者や子どもたちの中には、孤立感や生きづらさを抱える人が増えているのが実情です。荒井さんは、これまでの実践に基づき、「支援される側」と「支援する側」という関係を超えて、共に生きる共同体を築くためのアプローチとして『非援助的アプローチ』を提唱しています。
この講演会では、荒井さんが新刊で表現した「ありのままを受け入れる共同体自治」について、多くの事例を交えながら解説してくださる予定です。特に、路上や地域での実践について、参加者と共に考察し合う貴重な時間となるでしょう。
当日取り上げるテーマ
荒井さんが執筆した理由や、能力主義を超える実践例、NPOの現場での課題、そして「仲間」として迎えることの重要性など様々な観点から討論を展開します。講演会は会場参加だけでなくオンライン参加も可能で、子どもや若者も積極的に参加できる環境が整っています。
書籍の内容
荒井さんの著作『能力社会から共同体自治へ』は、能力主義や競争社会から一歩後退し、「ありのままを受け入れる」共同体の理念が実践できるようまとめられています。これは、教育や福祉、政策に携わる人々への具体的なガイドともなっており、能力主義を克服するための具体的な手法が多く紹介されています。
荒井和樹さんについて
荒井さんは全国こども福祉センターの理事長であり、愛知文教女子短期大学の准教授としても活動中です。彼は元々児童養護施設での職務を経て、支援を拒む若者たちに寄り添う『非援助的アプローチ』を実践し続けています。これにより、新たな価値基準を提唱し、多くの教育・福祉関係者に影響を与えてきました。
必見のイベント情報
この講演会は、東大手の会によって開催され、定員は50名の先着順です。参加費もお手頃であり、特に子どもや若者は無料で参加できます。興味のある方は早めに申し込むことをおすすめします。
私たちの社会が抱えるさまざまな不安や問題に対し、荒井さんの話を通じて、新しい見方やアプローチを学ぶ貴重な機会です。ぜひ参加して、一緒に対話を深めましょう。