鳥取市の海ノ民話アニメーション上映会で心温まる物語を体験

鳥取市で心温まるアニメーション上映会が開催！

2025年2月21日、鳥取県鳥取市の佐治歴史民俗資料館にて、海ノ民話アニメーション『蟹のふんどし』の上映会が行われました。このイベントは、一般社団法人日本昔ばなし協会と日本財団が主催する「海ノ民話のまちプロジェクト」の一環として企画されたもので、次世代に豊かな海を引き継ぐことを目的としています。

魅力あふれるアニメーションの上映

上映会は、茅葺き屋根の佐治歴史民俗資料館で開催され、囲炉裏を囲んでのスタイルで進行されました。イベントの初めには、さじ民話会の会長が佐治谷話の歴史についてお話しされ、特に『蟹のふんどし』が佐治谷話の中でも特に重要な話であることが強調されました。

続いて、小学5年生たちが覚えてきた佐治谷話の語りを披露しました。この語りはクスッと笑える内容で、参加者の皆さんから笑い声があがるほほえましい場面も。彼らの語りによって、地元の民話の魅力が十分に表現されていました。

アニメ『蟹のふんどし』の上映では、佐治の美しい山の風景が描かれ、クライマックスでは「ふんどし」をテーマにしたユーモラスな展開が待っていました。上映会後には、拍手が沸き起こり、参加者から感動の声が聞かれました。

地元の味も楽しめる

上映会が終了した後には、囲炉裏で焼いた地元の郷土料理も振る舞われました。田楽餅やぼた餅、豚汁など、参加者はその味に舌鼓を打ちました。また、イベントの中では昔ながらの「ふんどし」の試着や「蟹のふんどしクイズ」も開催され、地元の文化や伝統を再認識する良い機会となりました。

今後の展望

上映されたアニメ『蟹のふんどし』は、今後さまざまな形で活用される予定です。市内の図書館でのDVD貸し出しや観光施設での上映を通じて、多くの人々がこの作品に触れる機会を持てるようにするとのこと。また、地元の梨ジュース販売や松葉ガニボールペンというコラボアイテムも紹介され、観客は笑顔に包まれていました。

参加者の声

イベントの最後には、参加した子どもたちや大人たちから感想も寄せられました。小学5年生の一人は、「民話語りをいっぱい練習したので、その成果が発揮できたと思います」と述べ、別の子どもは「（佐治谷話は）佐治の宝物なので、大人になってもずっと覚えていたい」と語りました。また、さじ民話会のメンバーも「このアニメはクスッと笑えるストーリーなので、とても良い内容だと思います」と、肯定的な意見を述べました。