新世代ジャズドラマー中村海斗、待望のアルバム『Invisible Diary』が復活ののろしを上げる

新世代ジャズドラマー中村海斗、待望のアルバム『Invisible Diary』に込めた思い

日本のジャズシーンに新たな風を吹き込む存在として注目を集める中村海斗。彼の本名義でのリーダーアルバム『Invisible Diary』が、2025年6月18日にアナログレコードとしてリリースされることが発表されました。この新作は、彼がこれまでに培った音楽性を具現化した、まさに待望の作品となるでしょう。

アルバムについて

中村海斗は、若干20歳にしてデビュー作『Blaque Dawn』でその才能を世に知らしめたアーティストで、今回は2作目のアルバムです。新作では、カルテットメンバーとして佐々木梨子、布施音人、高橋陸を迎え、特別ゲストとしてギタリストの加藤一平を迎えたクインテット編成で挑みます。

『Invisible Diary』というアルバム名からも連想されるように、本作では人生の転機や別れ、新たなスタートをテーマに、リスナー一人ひとりの心に響く壮大な物語が描かれています。全体を通じて一つの物語として流れる音楽は、前作の独立したストーリー展開とは対照的です。

聴く人の心に寄り添うメッセージ

新井和輝（King Gnu）もこのアルバムに賛辞を送り、「今の海斗の音楽が日本のジャズシーンを次のステージへ引き上げる」と自信を示しています。不安定で予測できない時代を背景に、彼の音楽がどのように輝きを放つのか、ファンにとっては楽しみでなりません。

さらに、長く彼を見守ってきた石若駿は、海斗の成長を称賛しつつ、「今回のアルバムには彼の経験がギュッと詰まっている」と語ります。海斗の音楽は聴く人の想像力を引き立て、感動を与える力を持っています。

収録曲の魅力

『Invisible Diary』には5つのパートに分かれた組曲が収録されており、それぞれの楽曲には中村海斗の過去の振り返りや、彼が生きた人生が反映されています。各曲は圧倒的な表現力を持ち、聴く人の心を揺さぶります。また、作品を通じて共演者のミュージシャンたちもその演奏力を引き上げられ、一体感のある名演が生まれています。