新進気鋭の文筆家 伊藤亜和の新刊について
新たに登場する文筆家、伊藤亜和が言葉の魅力を余すことなく語り尽くしたエッセイ集『わたしの言ってること、わかりますか。』が、2025年4月23日(水)に光文社から刊行されます。本書は、彼女が投稿サイト「note」で発表したエッセイ「パパと私」が大きな注目を浴びたことを受けての新作となります。
伊藤亜和は、セネガル人の父を持つハーフであり、その経験から日本語に対する強いこだわりを持つ彼女。彼女の言葉には、ただの表現を超えた深い思いや感情が込められています。「それでも、私は日本語が好きだった」と語る彼女は、椎名林檎の歌や谷川俊太郎の詩から受けた感動を通じて、言葉の美しさに目覚めたと言います。「日本語は美しいと、感じることができる自分が好きだった」と記し、言葉を愛する理由を描き出しています。
多様な「言葉」の世界
本書には、美しい表現や残酷さを含む言葉、そして時には呪いのような重さを持つ言葉が収められています。さらに、言葉を通じて自己を発見する旅や、他者との繋がりを再確認する体験を描いたエッセイが展開されています。これにより、伊藤亜和は読者に新しい視点を提供し、言葉の奥深さを実感させることを目指しています。
このエッセイ集が読者の心にどのような影響を与えるのか、期待が高まります。実際に読んでみると、彼女の思考や感情が詰まった言葉がどれほど力強く響くのかを実感できるでしょう。
著者・伊藤亜和の背景
伊藤亜和は1996年に横浜市で生まれ、学習院大学文学部のフランス語圏文化学科を卒業しました。その新しい視点と個性的な表現力で、彼女は既に数冊の著書を持っています。これまでの作品には『存在の耐えられない愛おしさ』や『アワヨンベは大丈夫』などがあり、いずれも独自の視点で展開された内容となっています。
推薦の声
本書の魅力を一層引き立てるのが、著名人からの推薦文です。伝説的な講談師である六代目神田伯山さんは、「誰もが使う言葉で、誰にもできない表現をする人が伊藤亜和さんだと思っています」と称賛し、日本語の特色を生かした彼女の表現力に感心を示しています。また、ミュージシャンの奇妙礼太郎さんからは、「この人をひとりにしてなるものかという気持ちになる」と彼女の独自性に感動の声が寄せられています。
書籍情報
- - 書名:『わたしの言ってること、わかりますか。』
- - 発売日: 2025年4月23日(水)
- - 定価: 1,760円(税込)
- - 出版社: 株式会社光文社
このエッセイ集は、言葉の豊かさやその意味を再考させる一冊です。伊藤亜和がどのように言葉を紡ぎ出し、どんな物語を描くのか、ぜひ楽しみにしていてください。自分自身と向き合いながら、彼女の言葉で心を揺さぶられてみてはいかがでしょうか。