映画館が新たなエンタメ体験を創出！シネマ寄席開催決定

映画体験の新しい形「シネマ寄席」

今年の冬、渋谷のユーロスペースでの映画『落語家の業（ごう）』の上映が話題を呼んでいる。そして、その特別企画として、12月22日から26日までの間に『シネマ寄席』が開催されることが決定した。これは、ドキュメンタリー映画の上映後、約15分間にわたってさまざまな芸人たちが生のパフォーマンスを披露するという新しい形のエンターテインメントである。毎日異なる芸人が登場するため、観客は何度でも足を運びたくなる魅力にあふれている。

特別企画の詳細

毎日19:00から『落語家の業（ごう）』が上映され、その後に『シネマ寄席』が行われる。本編終了は20:35で、その直後にパフォーマンスが開始されるため、予定を立てやすいのも嬉しいポイントだ。観客は映画を堪能した後、落語や漫談、といった日本の伝統的な芸を楽しむことができる。

日替わり出演者

- 12月21日（日）: 立川左平次（落語家）による「映画裏話」
- 12月22日（月）: げんきいいぞう（芸人）が「歌謡ショウ」をお届け
- 12月23日（火）: めおと楽団ジキジキ（音曲漫才師）が登場
- 12月24日（水）: 坂本頼光（活弁士）による「活弁上映」
- 12月25日（木）: 寒空はだか（漫談家）が「漫談」を披露
- 12月26日（金）: 立川談之助（落語家）が「落語」を演じる。

毎日異なるプログラムが組まれており、観客は新たな発見と驚きに満ちた時間を過ごすことができる。

ドキュメンタリー映画『落語家の業（ごう）』

今回の『シネマ寄席』開催に合わせて上映される『落語家の業（ごう）』は、落語家・快楽亭ブラックの生涯を描いたドキュメンタリー映画である。この作品は快楽亭ブラックがどのようにして落語の世界でのし上がってきたのかを探求し、彼の破天荒なスタイルや現代における芸人の在り方を考察する内容となっている。

特に、快楽亭ブラックは「コンプライアンスの超越者」とも称され、その自由な表現が多くの支持を得ている。しかし、彼の過激なスタイルは、常に議論の的となっており、映画を通じて彼の生き様や苦悩にも迫る。

快楽亭ブラックが持つ独特の視点と、笑いを通じて人々とコミュニケーションを図るその思想は、特に厳しい現代社会を生きる私たちにとって、大切なメッセージを持っている。

なぜ今、落語なのか？

昨今、コロナ禍の影響で多くのエンターテインメントが打撃を受けた中、落語といった伝統芸能の価値を再評価する機運が高まっている。『シネマ寄席』はそんな状況下において、伝統と革新が融合した新たなエンターテインメント体験を提供するものだ。

映画を観たあとは、そのまま流れで寄席に参加し、活きた笑いを体験する。そしてそれが、快楽亭ブラックの映画をより深く理解し、彼の人生観を感じる手助けとなるだろう。