音楽の歴史を通して、感動や喜び、創造性の楽しさを追求し続けた音楽家・高橋幸宏の最新著書が登場します。 これまでに多くの名曲を生み出し、ポップミュージックに多大な影響を与えてきた高橋幸宏。このたび発売される『僕の私的音楽史』は、彼の音楽的な旅を振り返る貴重なガイドブックです。
音楽をただ聴くだけでなく、創り出す楽しさも綴る本書は、音楽に身を委ね、時には感情を伝えるための手段としての音楽の重要性を語ります。「作り手と受け手が共有できる宇宙」を感じる瞬間の喜びが、彼の言葉から生き生きと伝わってきます。
このガイドブックは、2012年に初版が刊行された『心に訊く音楽、心に効く音楽 私的名曲ガイドブック』(PHP新書)の文庫版であり、文庫化に際して新たに書き下ろしの内容や、包括的な視点からの解説が追加された充実の内容となっています。また、収録されているレコード・CDジャケット写真も見どころの一つです。
本書では、高橋幸宏が影響を受けた数々のアーティストや、ビートルズを始めとするポップミュージックの伝説の側面、また彼自身の音楽活動におけるエピソードが豊かに語られています。キング・オブ・ポップとも称されるビートルズや、映画音楽の巨星バカラック、切なさを感じるニール・ヤングの提言など、多様な音楽の世界が読者を待っています。
特に、YMO(イエロー・マジック・オーケストラ)の代表曲「ライディーン」の制作秘話や、初のソロ・アルバム『サラヴァ!』にまつわるエピソードは、ファン必見の内容です。さらに、伝説のロックフェス『WORLD HAPPINESS』のライブ映像や音源のパッケージ化が発表される中、彼の音楽的存在感はますます際立っています。
本書の特徴的な点は、天辰保文が構成を手がけ、彼との対話を基にした9000字の書き下ろしが収録されていることです。天辰と高橋の深い信頼関係をもとにした濃密な内容が魅力的です。音楽と人生の繋がりを考える上でも、多くの示唆に富んだ記述がなされています。
また、安定したキャリアを持つ音楽家・鈴木慶一による解説も登場。高橋との数々の共演や交流を通じて、彼の音楽的魅力や影響について深く掘り下げたコメントが新たに収録されています。
本書のカバーには、2018年にブライトンで撮影された高橋の写真があしらわれており、音楽的な旅路の一端を感じさせます。
高橋幸宏の音楽の魅力を再発見できる『僕の私的音楽史』、これはまさに音楽ファン必携の一冊です。八月六日の発売を楽しみに待ちましょう!
全216ページで990円(税込)という手頃な価格設定も嬉しいところ。本書を通じて音楽の魔法に触れ、何か新しい発見があること間違いなしです。公式サイトでは予約も開始しているので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。