池の下30年記念公演『ガラスの動物園』が2025年に上演決定
池の下が30周年を迎え、記念すべき第31回公演としてテネシー・ウィリアムズの不朽の名作『ガラスの動物園』を上演することが決まりました。この公演は2025年12月12日から14日まで、東京都中野区の劇場MOMOにおいて開催されます。
見どころ
この作品は1930年代末のアメリカを舞台に、家族の崩壊や心の苦悩を描いた物語です。戦争の影が迫る時代背景の中で、登場人物たちのそれぞれの苦悩が浮き彫りになります。主人公ローラは壊れやすい心を持っており、彼女の世界は現実との断絶を象徴しています。一方、母アマンダは過去に執着し、夢見る純真さを持つローラとは対照的な存在です。兄トムは理想と現実の狭間で揺れ動き、観客には彼らを通じて現代人の姿が見えてきます。
チケット購入について
観客の皆様は、カンフェティを通じてチケットの購入が可能です。全席自由のチケットは、各回ごとに4,000円(税込)となっています。来場される皆様には、開場が開演の30分前から始まりますので、早めのご来場をおすすめします。
出演者とスタッフ
公演には、稲川実加さん、青木五百厘さん、岩切チャボさんが出演予定で、その演技に期待が寄せられています。また、舞台の照明や音響は大野道乃さんや髙沼薫さんといった才能豊かなスタッフが手掛け、視覚と聴覚から作品の世界に没入させてくれるでしょう。
池の下のこれまでの取り組み
池の下は1996年に設立されて以来、さまざまな作品を取り上げ、演出家・長野和文のもとに独自の演出スタイルを確立してきました。過去にはアゴタ・クリストフの『エレベーターの鍵』やマルグリット・デュラスの作品なども上演し、観客に深い感動を与えてきました。そうした経験を基に、今回の『ガラスの動物園』でもさらなる進化を遂げた舞台表現が期待されます。
感じること、考えること
『ガラスの動物園』は、私たちが生きる現代においても大切にすべきメッセージを持つ作品です。崩壊する家族の姿を通じて、夢や希望、そして失望といった人間の根源的な感情を洞察する機会を与えてくれるでしょう。2025年、この忘れがたい名作を体験し、人間の心の奥底に潜む真実に触れてみてはいかがでしょうか。詳細やチケット情報は公式ホームページをご参照ください。
公演情報
- - 公演期間: 2025年12月12日 (金) ~ 2025年12月14日 (日)
- - 会場: 劇場MOMO(東京都中野区中野3-22-8)
- - 公演スケジュール:
- 12月12日(金)19:00
- 12月13日(土)14:00/18:00
- 12月14日(日)14:00
公式ホームページ
詳細情報やチケット購入については公式ウェブサイトを訪ねてください。
公式ホームページはこちら
この機会に、池の下の記念すべき公演で『ガラスの動物園』の世界を体感してみてください。