スタインバーグが誇る音楽制作ソフト『Cubase 15』の登場
2023年11月6日、株式会社ヤマハミュージックジャパンから新たにリリースされた音楽制作ソフトウェア『Cubase 15』は、音楽業界に革命をもたらす革新的な機能を搭載し、すべてのクリエイターに新たな制作体験を提供します。今回のバージョンアップである『Cubase 15』には、プロフェッショナル用からエントリー層向けまで、用途やニーズに応じた3つのグレードが用意されています。これにより、さまざまなレベルのクリエイターやアーティスト、エンジニア、プロデューサーが、自身の音楽を表現するための最適なツールを手に入れることができます。
最新機能の概要
『Cubase 15』の新機能は、作曲やレコーディングを効率化するための工夫が随所に見られます。特に目を引くのは、新たに追加されたパターンエディターの「メロディックモード」です。これにより、音楽制作の際にコードを連携させたメロディ作成が簡単に行えるようになっています。また、歌声合成のVSTインストゥルメント「Omnivocal Beta」を標準装備し、歌詞を直接入力することで、スピーディーな合成作業が可能となりました。
さらに、エクスプレッションマップの新しい刷新では、細かな演奏表現が可能になるため、オーケストラ音源を使用する際のコントロールが格段に向上します。
プロフェッショナリズムの追求
『Cubase Pro 15』では、「ステム分離」機能を装備しており、音源をボーカル、ドラム、ベースなどに分離して、それぞれを独立したオーディオトラックとして操作することができます。この機能により、エフェクトの挿入やミュート、ピッチ補正などが格段に容易になります。
また、新しいシンセサイザー音源「Writing Room Synths」も追加され、ビンテージシンセ特有の音色の幅が広がります。これにより、さらなる創造的なサウンドの構築が可能になります。
エンターテイメントの進化
さらに、音楽制作に欠かせないエフェクトも強化されています。「Ultra Shaper」や「Pitch Shifter」は、音質を向上させるための新しいエフェクトであり、特に音のリアルタイム処理において、制作現場で気軽に使用することができます。
この革新により、多くのミュージシャンや音楽制作を行う人々にとって、重要な実用ツールとなることでしょう。
アカデミック版と特別優待
『Cubase 15』は、アカデミック版も用意されており、学生や教育者向けに優待販売が行われています。購入の際は、学生証や教員証などの提示が必要ですが、より多くの若手クリエイターがこのソフトウェアを手に入れる機会が広がります。
総括
音楽制作の領域において『Cubase 15』は、未来を見据えた膨大な可能性を開く存在です。今回のアップデートは、ただの機能追加にとどまらず、制作プロセス全体を見直すきっかけとなることでしょう。すでに多くのクリエイターがこのツールを手に取り、新たな作品を世に送り出そうとしています。音楽制作のスタンダードとなる『Cubase 15』は、今後の音楽シーンにおいて欠かせない存在となることは間違いありません。