羽根田治の新刊
2025-07-18 12:02:02

遭難から学ぶ登山の基礎知識 - 羽根田治の新刊が登場!

増加する山岳遭難の現状



コロナ禍以降、日本各地で報告される山岳遭難の数は激増しています。1970年代のような数値に戻りつつあるこの現象の多くは「入山前遭難」と呼ばれるもので、実際に登山を開始する前から危険な状況に陥っている事例が目立っています。本書『あなたはもう遭難している本当にあったびっくり遭難に学ぶ登山の超基本』著者の羽根田治氏は、こうした現実を見つめ、登山者に重要な知識を伝えることを目的とした一冊を届けてくれました。

入山前に注意が必要な事例



「入山前遭難」には、体力や経験不足、外的要因の情報を把握していないために引き起こされる事例が多いです。「疲れて動けない」「地図がないために道に迷った」「暗くなったのにヘッドランプがない」といった、以前では考えられなかった経験不足のために救助要請される状況が増えています。また、警察や消防による山岳救助活動も頻繁に行われており、その頻度は年々上昇していることが懸念されています。

体験者から学ぶ教訓



本書では、実際にあった遭難の事例を30例取り上げており、それぞれがどのような経緯で発生したのかを詳述しています。羽根田氏は、これらの事例を通じて読者が身につけるべき基本的な知識や技術についても触れています。特に、「入山前遭難」の事例は、登山ルートや装備、メンバーの構成の重要性を再確認させてくれるものばかりです。これにより、単なる「遭難の事例集」ではなく、登山をより安全に楽しむためのバイブルともなるのです。

登山の基本を知ることの重要性



羽根田氏は、災害から学ぶ姿勢が、登山をする人々にとって最も大切であると提唱しています。その上で、どのように計画を立て、何を持ち物として準備し、登山中にどのように行動するべきかをガイドラインとして示しています。たとえば、「そんな軽装で登山?」という問いかけや、「自分の力量を過信しない」ことの重要性が強調されており、これらは逆に遭難を回避するための知恵となっています。

生活の一部としての登山



著者は、ただ単に登山技術を学ぶだけでなく、登山を通じて生活に役立つ知識を身につけることを促しています。お腹がすいて遭難するという事例もある中では、食事や水分補給の重要性が特に強調されています。たった一つの小さな準備が、大きな危険を未然に防ぐことになるのです。

まとめ



羽根田治の新刊『あなたはもう遭難している本当にあったびっくり遭難に学ぶ登山の超基本』は、登山の魅力を伝えるだけでなく、現代社会における山岳遭難の現実を直視するきっかけを与えてくれる書籍です。これから登山を始めようという方も、経験豊富な登山者も、ぜひ一度手に取ってその教訓を学んでほしいと思います。安全な登山はより多くの準備と知識から生まれます。


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