コクヨの生活社史
2025-04-21 10:47:31

コクヨが新たな社史制作「生活社史」で歴史を再発見

コクヨが新たな社史制作「生活社史」で歴史を再発見



コクヨ株式会社は、独自のプロジェクト「コクヨの生活社史」を始動することを発表しました。このプロジェクトは、従来の社史制作の枠を超え、個々の人々の生活史を通じて企業の歴史を再評価するという新たな試みです。従来の社史では経営層の視点から描かれた内容がメインでしたが、今回は多様な個人の視点からコクヨの社会における役割やアイデンティティを浮き彫りにしていきます。

個人の語りを中心にした新しい社史の可能性



本プロジェクトでは、コクヨの社員や関係者から集めた50人の生活史をもとに、会社の歴史を再構築します。このアプローチは「生活史」と呼ばれ、個人の人生を社会構造や文化的背景と結びつけるものです。こうして、社員や関係者が持つ視点を駆使して、企業の姿を新たに描く機会が与えられます。

また、このプロジェクトは単なる社史制作ではなく、企業組織における新しい歴史の集合体の形成を意味しています。社史制作に個々の生活史を取り入れることで、コクヨのブランドやアイデンティティをより深く理解する手助けになります。

プロジェクトの進行と参加者募集



「コクヨの生活社史」プロジェクトは、コクヨのリサーチ&デザインラボ「ヨコク研究所」が中心となって進めます。2025年10月にはコクヨが創業120周年を迎えることから、それに合わせた形での新たな社史の発刊を目指しています。その方法として、社員自身が「聞き手」になり、自らの手で会社の位置づけを再評価するという「自律協働」型のアプローチを採用します。この取り組みは、コクヨが掲げる「自律協働社会」の理念を実践するものです。

社員は社内公募を通じてプロジェクトに参加し、コクヨの製品開発や販売に関わった人々、または地元のコミュニティに住む人々など、広く「語り手」となる人々の生活史を収集することになります。それにより、会社、社会、個人の関係性を深く探求することができるのです。

制作過程の透明性



「コクヨの生活社史」の制作過程は、社内メンバーによって運営される日誌としてnoteで随時公開される予定です。これにより、社史の編纂過程が広く一般に開かれ、透明性と共感を生むことを目的としています。興味ある方はぜひ、以下のリンクから進捗をチェックしてみてください。コクヨの生活社史・制作日誌

今後のスケジュール



プロジェクトは2025年4月から始まり、5月には参加者の社内公募が行われます。6月からは聞き取りや執筆作業がスタートし、最終的には2026年2月に書籍として発刊される予定です。この取り組みによって、コクヨの歴史だけでなく、そこで働く人々の生き様や価値観も飛び出してくることでしょう。

コクヨの生活社史は、個人の物語を重視することで会社の新たな一面を知る貴重な機会となることでしょう。一人ひとりの生活史がどのような形で社史に反映されるのか、今から期待が高まります。これからの進行状況に注目しつつ、皆さんも是非このプロジェクトに関心を寄せてください。


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