第74回小学館児童出版文化賞の候補作品が決定
児童文学の未来を照らす「小学館児童出版文化賞」が、今年も素晴らしい候補作品を発表しました。この賞は、児童出版文化の向上に貢献する優れた作品や作家を顕彰することを目的としており、2024年3月から2025年2月までの間に発表された作品が対象です。
審査の流れ
審査は専門の委員によるものです。審査員は作家や画家、書評家、出版社、新聞社、児童文化団体、図書館、書店、さらには一般読者からの推薦を基に、優れた作品を選出します。その結果、最終審査を経て以下の作品が候補作として名を連ねました。
読み物部門の候補作品
- - 『あの空の色がほしい』 蟹江杏/著、河出書房新社、2024年6月20日発行
- - 『いつまでもともだち』 仁科幸子/作・絵、偕成社、2024年11月発行
- - 『王様のキャリー』 まひる/著、講談社、2024年8月20日発行
- - 『銀河の図書室』 名取佐和子/著、実業之日本社、2024年8月10日発行
- - 『6days 遭難者たち』 安田夏菜/著、講談社、2024年5月21日発行
- - 『森と、母と、わたしの一週間』 八束澄子/作、ポプラ社、2024年10月発行
絵本部門の候補作品
- - 『かいじゅうのすむしま』 谷口智則/作、アリス館、2024年10月15日発行
- - 『クジラがしんだら』 江口絵理/文、かわさきしゅんいち/絵、童心社、2024年9月1日発行
- - 『シロツメクサはともだち』 鈴木純/著、ブロンズ新社、2024年3月25日発行
- - 『トドにおとどけ』 大塚健太/作、かのうかりん/絵、パイインターナショナル、2024年7月11日発行
- - 『ひつじシステム』 大串ゆうじ/作、小学館、2025年2月10日発行
- - 『100ねんごもまたあした』 瀬尾まいこ/作、くりはらたかし/絵、岩崎書店、2024年9月30日発行
- - 『山のフルコース』 はらぺこめがね/作、小学館、2024年11月25日発行
これらの作品は、審査委員として参加している荒井良二、鈴木のりたけ、舘野鴻、富安陽子、森絵都の5名によって評価され、最終的な受賞作品は9月11日に決定します。
賞の詳細
受賞者には、優れた作品に対する表彰としてブロンズ像「わかば」(笹戸千津子作)が贈られ、副賞として賞金100万円が授与される予定です。この贈賞式は11月13日に東京都内で行われます。
小学館児童出版文化賞について
1952年に創設されたこの賞は、子どもたちの未来を見据えた作品を評価するもので、その名称は時代と共に変遷しました。現在では「小学館児童出版文化賞」として、多くの優れた作品が選ばれています。毎年、様々な作品が子どもたちに愛され、豊かな感性を育む一助となっていることは間違いありません。
作品を通じて、子どもたちが新たな刺激を受け、夢を広げていくことを願っています。
ぜひ、公式サイトもチェックしてみてください!
小学館児童出版文化賞 公式サイト